マーメイドメロディぴちぴちピッチは、海の平和を守るために歌う人魚たちの物語です。
今回紹介する4巻は、海を支配しようとする敵、ガクトと水妖たちの戦いを描いたガクト編の最終巻です。
皆で力を合わせて戦いに挑む様子が印象に残ります。
全編通して熱い展開が描かれますが、特に気に入っている所が3つあります。
一つは、敵の城に侵入した直後の波音のシーンです。
波音は、敵からの攻撃からるちあを守り、そのまま先に行かせます。
その時の表情が、勇ましくて格好いいので大好きです。
波音は普段は女の子らしくてお茶目なタイプの性格ですが、いざという時にサッと行動に移せる所や口では色々言いつつも友達思いな性格の所が特に気に入っています。
太郎と沙羅との対峙を経て、吹っ切れた後のシーンもお気に入りです。
可愛い表情で、行動的な一面を持っているところが波音の魅力だと思います。
二つ目は、沙羅を助けるために歌うココのシーンです。
幼い頃から親しかったココと沙羅ですが、恋の絶望を味わったことをきっかけに沙羅は変わってしまいました。
昔は沙羅の力になれなかったココが、今こそ沙羅のために奮闘する姿に感動しました。
大人しく見えるココですが、芯の強さが表情に表れていてとても格好良かったです。何年経っても思いやれる、沙羅とココの友情が素敵だと思いました。
三つ目は沙羅が正式に仲間になり、皆でガクトを救うために歌を歌うシーンです。
ぴちぴちピッチのマーメイド達は、全編を通して歌や音楽を使って戦っています。
歌うことによって、敵を浄化し、撤退させるです。
歌では誰も傷つかないし、幸せなメロディを届けることが出来ます。
対するガクトは、物理的な直接攻撃を仕掛けてきます。
ここに、敵と味方の違いが描かれていて、個人的には真に愛と平和を作るのは、血の流れる戦いによる成果ではなくて、心と心のふれあいだという事のメッセージじゃないかな、と思っています。
歌を通して、復讐心に囚われていたガクトや沙羅を救ったシーンは本当に感動しました。
歌で皆を繋ぐ、ぴちぴちピッチらしい決着の仕方だと思います。
4巻は、感動するシーンや手に汗握るシーンが盛りだくさんでした!
一方で、敵の城に招かれた時のるちあたちの服装が可愛らしくて、心が躍りました!
元々ファッションにこだわりのある作品ですが、私服やマーメイド服、ドレスに変身後の服など、今巻は特に衣装のバリエーションが多かったです。
個人的にはかれんの私服が新鮮だったのと、リナの私服が真似したくなる感じで良かったです。