別冊花とゆめ 8 月号 嘘解きレトリック、43話 感想
※ネタバレ注意です※
そりゃいきなり連れ攫われて 頼み事をされたら、「イ・ヤ・です」となりますよね ^_^;
でも お金の話になるとピタリと止まる鹿乃子に笑ってしまいました!
左右馬先生とソックリ!…と言いたいところですが、たしかに史郎さんの言うとおり 先生は“お金”より“情”を選ぶ人ですね。
そんな先生を「厄介です」と言う史郎さんは、良い意味でも悪い意味でも 先生のことを見抜いていたんだなぁと思いました。
“お金”より“情”を選ぶのだって鹿乃子も同じだと思うのですが、そこは鹿乃子の場合「バレバレなので」何とでもなるって思われてるんですねぇ… ^▽^;
否定できないところが悔しい!!!
史郎さんの、一つも嘘のない言葉に鹿乃子は色々と考え込んでしまったけど、でも結局のところ鹿乃子は史郎さんの気持ちを とても他人事とは思えないのですから、最初から協力する他なかったのかもしれませんね。
鹿乃子に左右馬先生がいてくれたように、史郎さんにも“傍にいることを許してくれた人”がいたことは、本来とても嬉しいことのはず。
だけど、その力を どう使うべきか導いてくれた人が詐欺師だったとあれば、それは史郎さんの本当の生き方ではないと、否定したくなります。
しかし…、史郎さんは詐欺師であろうが何であろうが、たとえ自分は道具として必要とされてるとしても、武上の傍にいたかったんですよね… T_T。
史郎さんの その気持ちは、否定したくはないなぁと思いました。
もちろん武上と伯爵のせいで被害に遭った人たちからすれば、そんなことは関係ないのでしょうけど…。
それでも、大人たちに見捨てられ、自分の名前は「ない」と答えるしかなかった少年が、生きる道を見つけたことは事実ですから…。
史郎さんの過去が明かされましたが、嘘が聞こえなくなったのは本当に突然で、その理由は全く分からないんですね。
年齢的なことじゃなさそうだし…、精神的なことが関係してるとかって可能性も低そうだし…、はっきりと答えが出る問題じゃないのかな。
武上が別れ際に言った言葉が本当なのか 嘘なのか、真実を知りたい史郎さんの気持ちは分かります。
でも本当であれば相手の言葉の真実を知ることなんて不可能なのだし、史郎さんが武上を信じるか 信じないかの話だと思うんですけどね…。
昔は嘘が聞こえていたからこそ、どうしても真実を突き止めたいという望みを捨てることができなくて、鹿乃子も そんな史郎さんの気持ちに同調せずにはいられないかもしれないなぁと思います。
史郎さんの目的は、武上の言葉は本当か 嘘かを知りたいということならば、これから史郎さんと鹿乃子は武上に会って、直接 確かめることになるのでしょうか?
武上のことを“良い人”だとは とても言えないけれど、史郎さんのことを守ろうとしていた言葉は本当だと思いたいですね。
「お前は何も悪くねぇ」と言っていた言葉は嘘じゃないんでしょう??
鹿乃子は どのような真実を、史郎さんに伝えることになるのか、伝えることができるのか、続きが ものすごく気になります…!