別冊フレンド 6月号 PとJK、CASE 46 感想
※ネタバレ注意です※
まさか閉じ込められた部屋で 自ら火をつけるなんて…。唯ちゃんの 覚悟、そして「昔は普通のパパだった」父親への かすかな信頼を感じました。
信じたかったのでしょうね…。ギリギリの状況になれば、母親が いなくなる前の、壊れていない父親に きっと戻ってくれるはず…と T_T。
「火事になれば消防も警察も来る ここが なにをしてる「会社」かバレたら今度こそ あんたは終わりだよ、ここを開けて二度と あたしに関わらなければ 一生黙っててあげる」
「…これが最後の恩返しだよ パパ… 最後くらい 普通のパパに戻ってよ…！！」
唯ちゃんは 恩返しのつもりで、どれだけ酷い事をされても 父親が助かる道を用意してあげたのに、父親は 唯ちゃんを閉じ込めたまま 見捨てて逃げた、という事！？！
どうして そんな最低な事ができるのでしょう…。あんまりだと思います >_<。
正直、駆けつけてきた大神くんに 殴られたとしても、それくらいの痛い目にあうのは 当然の人ですよ…。
だけど やっぱり、誰が相手でも 暴力で解決することは正しい行動ではなくて、大神くんを止めてくれた 功太くんにグッときました。
「放したら おまえは あいつを殴るだろうが！！」「…自分の築いたものを無駄にするな」
「すぐに警察が来る、俺は警察を信じてる」
本当は、功太くんだって あの父親を殴ってやりたい気持ちはあると思います。
カコちゃんを傷つけられて、憎くないはずがないですよね…。
だけど 功太くんは、大神くんの未来のために 大神くんを止め、そして 警察を信じているから 自分を止められたんだな、と感じました。
カコちゃんに対する傷害容疑で逮捕された 仙道夏彦。恐らく、抱えている荷物は 警察に見られたらマズイと思った物なのだろうから、逃げられる前に捕まえられたことで「会社」についても 罪を追及できるでしょうね。
しかし、それよりも まず唯ちゃんの救出をしなくてはいけない状況で、すごくハラハラしました…！！！
（…ああ 失敗した…）（あたしが死んだら平ちゃんは泣くかな、実は結構 泣き虫だもんね、他のヤツらは どうだろう、チビは案外 泣かずに平ちゃんに寄りそってそう、ブス２人はギャーギャー泣きそうだな、鼻水ダラッダラたらして…）
（こんな状況で なにを想像したって意味ないのに、あたしはまだ、捨てきれない）（捨てたくない、あの温もりに また、生きて、会いたかった……）
諦めかけていた時、唯ちゃんが思い出したのは みんなの事で、きっと悲しむはずだと思っていて、そして みんなのことを想像したら 諦めたくない気持ちになっている――
ハラハラするし、父親のせいで 唯ちゃんが こんな目に遭っているのは許せないけれど、唯ちゃんの感情の変化に なんだか嬉しくなってしまいました。
助けに向かいたいけど「一般人」だからと 警察に止められていた大神くんは、すごく悔しかったでしょうね… ；_；
だけど、功太くんが 唯ちゃんを助けてくれて、功太くんの腕の中で眠る唯ちゃんを、大神くんは どのような気持ちで見つめているのかな。
きっと、自分の手で助けられなかった悔しさ なんかじゃなくて、ただただ 安心した気持ちと、警察への感謝で いっぱいだと思います。
涙を流す大神くんを見て、こちらも泣きそうになってしまいました…！
唯ちゃんを助け出す事ができて、ついに父親も逮捕されて、ここから どのような展開になっていくのか、次回も気になります！！！
