殉国のアルファ~オメガ・ド・ベルサイユ~
もくじ
6話 2巻 Cheese! チーズ 10月号
🔽 今回の個人的 大注目シーン!!🌈 孤独な王子を救った 優しい記憶…✨ ルイとクレリの友情は その後も ずっと、最後まで――――
オーギュスト(…僕は それまで下々の事なんか 考えた事がなかった)
(ベルサイユの外には)
(会ったばかりの子供を 心配してくれる人達や)
(貧しくても 優しい人がいる事)
(宮殿で虚勢を張って生きている貴族よりもよっぽど 愛情深いという事)
(王家は彼等がいなくては 生きてゆけない事)
(外に出るまで 知らなかった…)
(…そして)
クレリ「フィリップ?」
「泣いてるの?」
オーギュスト(ボクが 誰よりも愛を欲している事……)
(――その日)
(僕は自分でもビックリするくらい 泣いて 泣いて)
(泣きじゃくった)
『出版社 小学館/嶋木あこ さん』
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◇1巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日0時前後 更新◇
5話 2巻 Cheese! チーズ 9月号
🔽 今回の個人的 注目シーン…!!🏰 美しきαの王、ルイ16世―――― 明かされる 彼の哀しき過去、心に落ちる 暗い影……
フェルディナン「情けない話だが ジョセフの死から立ち直るのに 時間がかかってしまった」
「でもずっと おまえを心配していたんだよ」
オーギュスト(良かった… 元の優しい父上に戻っている)
フェルディナン「最近 おまえの赤い瞳を 不吉だと中傷する者がいるらしいのだ」
「それが気がかりでね おまえが傷ついてやしないかと」
オーギュスト「……… ボク別に 気にしてないよ?」
フェルディナン「いい子だ だが強がる事はない パパが守ってあげるからね」
オーギュスト(ホントに気にしてないんだけど…)
(でも 父上が僕を気にかけてくれる事が嬉しい)
フェルディナン「これは そのためのプレゼントだよ」
オーギュスト「え? 開けていい?」
フェルディナン「もちろんさ」
オーギュスト「なんだろ」
フェルディナン「どうだい? コレを着けていれば 顔を見られる事はないんだ」
「誰もおまえを恐れない」
オーギュスト「………」
フェルディナン「さぁ パパが付けてあげようか」
「おまえのためだからね」
ルイ(…ふと 兄上の事を思い出した)
(あの言葉を…)
『 ジョセフ「おまえは父上に愛されていない」 』
オーギュスト「………」
フェルディナン「顔をお上げ オーギュスト」
ルイ(…違う)
(兄上はやはり 間違っていた)
フェルディナン「さぁできた」
ルイ(父は私を愛していないのではない…)
(顔も見たくない程 α(わたし)を憎んでいたのだ…)
フェルディナン「これでおまえの顔が見えなくなったぞ」
ルイ(皮肉な事に 仮面は私の顔にピッタリだった)
(父が疎ましい私のために 苦心して作ったと考えると 少し胸がつまった)
(あの時から私は 無意識に探しているのかもしれない)
(――愛する者と)
(愛される自分を…)
『出版社 小学館/嶋木あこ さん』