群青にサイレン 8巻ネタバレ注意

投稿日：2018年7月31日

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群青にサイレン、8巻　感想

※ネタバレ注意です※

空は修二が「ピッチャーになりたい」と、嫌々キャッチャーをやっている、と思っているから、そんな修二の前で“楽しい”とはとても言えなかったのですよね。

でも、修二は「俺…　キャッチャーやりたいんだ今は」と言いました。

“楽しい” や “キャッチャーでやっていきたい” という修二の言葉も、修二の笑顔も、それは無理して出しているものではない、って空に届いたから空も「楽しかった」と認めた。ものすごく大きな一歩だと思います。

だけど、その一歩を修二が進ませた以上、今後修二は絶対に、空を傷つける事はどんな理由があっても許されないんでしょうね。

本当は “まだどこか整理できない心” を、必死で隠していかなければいけない責任が、修二に生まれているんだろうな…なんて思いました。

再スタートを切った玄高野球部。主将は浅羽、副主将は玉井くん。

3年生が抜けたことで、部員探しが最も重要な問題になっていますね。

寺田くんが部に出なくなってしまった…という不安もあって、“強くなった玄高野球部” として周囲の期待に応えられるのか、心配になってしまう現状…。

なぜか角々谷が、修二を避け始めてしまうし。

甲子園出場を決めた丈陽の守屋が、修二を心配しているのかまたアドバイスをしてくれていたので、彼は本当に良い人だなぁ、と思いました。完璧ではなくても格好良いですよね。

いつか空と本物のバッテリーになりたい、っていう修二の気持ちは固まりつつあるけれど、やっぱり心が不安定になってしまう事も多くて、そんな時これまで支えてくれたのは角々谷なのに、その角々谷は修二から離れてしまっています。

そんな中、新入部員が 1人増え、また1人増えてくれた…ものの、即戦力のキャッチャー・片山の登場で、また一気に不安になっていく展開ですね…。

修二がキャッチャーとしてやっていこうと頑張っているのに、ここで右投げのキャッチャーが入部。

（なんでいつも俺が本気出して頑張ろうとすると　邪魔ばかり入るんだろう）って修二の嘆きに、すごく納得してしまいました…。本当そうですよね…。

しかも片山は、修二と組みたい、と。修二はピッチャーになるべきだ、と。

ピッチャーに戻ってもいいと修二に言う空。キャッチャーを続けていくつもりだったけど野球を続ける意味すら見失ってしまった修二。修二はチームワークを乱していると不満をこぼす浅羽――――

そして、野球を「やめられない」と表現した角々谷。「やめたくない」ではなく「やめられない」、そう言った理由が 9巻で明かされるでしょうか？

結局角々谷は、修二の事を放っておけないのかなぁって感じですが、何を考えているのか過去に何があったのか、本当に謎…！　続きがとても気になります！