宮園いづみ先生の連載作品「不眠不休で夢とか恋とか」の最新話が読める プチコミック は、毎月8日ごろ に発売です
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もくじ
最終話 2巻 プチコミック 2022年9月号
出版社 小学館/2022年8月8日 発売
9話 2巻 プチコミック 2022年8月号
出版社 小学館/2022年7月8日 発売
8話 2巻 プチコミック 2022年7月号
出版社 小学館/2022年6月8日 発売
7話 2巻 プチコミック 2022年6月号
出版社 小学館/2022年5月7日 発売
6話 2巻 プチコミック 2022年5月号
出版社 小学館/2022年4月8日 発売
月にキスの花束を 2022年4月14日まで1巻まるまる無料
『子供のころ 毎夏出かけた 家族旅行の軽井沢で見上げた月は』
『いつも にじんで見えて』
『「お月さまが 泣いてる」』
『小さかったあたしは なぐさめてあげたくて』
『月を必死に追いかけた』
『どこまでもどこまでも―――――――――』
「お月さまは遠いなあ ここ どこぉ?」
「…だぁれ?」
「何?」
「月が泣いてるのを見てたんだ」
「――――なあ 頼むから考え直してくれよ あいつとは一度っきりで ただの遊びだって」
「本気なのはお前1人だから―――なァって 瞳!」
「ンも―― しつこい!」
《バシ!》
「瞳…」
「1回だろーと100回だろーと 浮気は浮気! あんたとは終わったのよ 一弘!」
「今回は半年か 長かったね 瞳」
「そういえば 経済学部の友達が紹介してくれって うるさいけど 瞳 どうする?」
「めんどくさいな タイプじゃないし」
「テキトーに茶にごしといてよ」
「ねえ――最近 例の夢見ないの?」
「何よ?」
「“ナガツキ アツヤ” 酔うといつも いってたじゃん 「裏切られたー」って」
「そんな大げさな 子供の頃の思い出だって」
(変なコト 思いだしちゃった…)
『―――子供の頃』
『月を追いかけるなんて 酔狂なマネして迷子になったあたしの前に』
〔「月が泣いてるのを見てたんだ」〕
『同じ気持ちで月を見てる男の子が現れた』
『同じ考えだったことが嬉しくて』
「ね そうだよね 一緒にお月さま なぐさめに行こうよ」
「…なぐさめに? でも今日はもう遅いよ 君 どこから来たの?」
「わかんない お月さま追っかけて迷子なの 十字架のおうちが見えるホテル」
「教会の近くだね 知ってるから連れてってあげるよ」
「名前なんてゆーの? あたし ひよこ組の かはらひとみ」
「ひとみちゃん? だから目が おっきいんだね」
「…僕は ……」
「―――敦也 永月 敦也」
「永遠の月って かくんだよ」
「えいえ…? 月?」
「あ パパとママの声だ アツヤくんは ここに住んでるの?」
「あたし毎年 パパ達と来てるけど 明日帰るの もうバイバイ?」
「来年―――――」
「来年の今日 同じ時間に ここで会おう 待ってるから」
〔「来年一緒に お月さまを追いかけようね」〕
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