ミドリくんには触れない　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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〔ももはねぇ 大っきくなったら お花になるの♡〕

『今から思えば 笑っちゃうような話だけど』

『本当は』

『今でも少し　　思ってるの…』

〔大きくなったら　花になる〕

『花に…』

〈そわそわ〉

〈そわそわ〉

〈そわそわ〉

〈そわそわ〉

〈そわそわ〉

「先にいくぞー」

『あっ』

「や… 矢野くん！」

「あの…　　これ……」

「…なに コレ」

『え？』

「あの…今日 矢野くんのお誕生日だから…」

「あ… そっか」

「あっ このＣＤ オレもってるわ」

「おい 長谷川 おまえ コレもってなかったろ　　やるよ」

『矢野くん…？』

「いいのかよ」

「いいよな 山田」

「え…あ …うん」

『うそ ダメ…』

『それは…』

「ほら 山田もいいってさ」

『あたしの矢野くんへの気持ちなのに…』

「3年の咲間さんだ！！」

「え！？」

「いつみても美人だよなぁ」

「あんなに美人なのに 浮いた話きかねーよな　　ああ オレのマドンナ♡」

「一度でいいから お話ししてみたいもんだぜ」

『矢野くん…』

『そうよね…　あたしなんかといるより…』

「山田さん 今 帰り？」

「あ… はい」

「じゃ また あした」

「山田！！ 咲間さんと知り合い！？」

「委員会がいっしょで…」

「こんど 紹介してくれよ」

「う…ん…」

『矢野くん…』

〔『えー 山田さんも 誘うのぉ？』〕

〔『ダメ ダメ あのコまじめだからー いっしょに遊んだってねぇ…』〕

〔『なに 山田　教科書忘れたのか？』〕

〔『ほら　みしてやるよ』〕

『バカみたい あたし…』

『矢野くんにとっては 何でもないことだったんだ……』

『なのに…　　勝手に好きになっちゃって…』

〔美人だよなぁ 咲間さん〕

『もしも…』

「………」

『もしも あたしが もっと…』

『もっと…』

『キレイになれたら……』

「……」

「バカみたい」

『なれっこないのに…』

「早く帰んないと おばあちゃんが心配するわ」

「はあ…」

「どーしたの 幻でもみたような顔して」

「あやちゃん」

「…うん まあね」

「……」

〈ちゅ♡〉

「なに？ 品行方正な咲間サンが…　昼間っから」

「もっと静かな所にいきましょ」

「『花』が2人もそろうと… めんどうでしょ いろいろと…」

「藍丸くん 早く」

「ああ…　　うん……」

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