La・La(ララ) 6 月号 ユキは地獄に堕ちるのか、第二十五道 感想
※ネタバレ注意です※
幸せになる約束はもう果たしていると覚悟したユキ。
封印が完全に解かれることを察知した左近と右近も状況を理解し、洞窟の入り口で溢れ出る外道に備えていました。
封印の間では、ユキが秋羅の右腕の虚宿の魂も繋げて戻そうと、秋羅に手を差し伸べます。
到底納得の出来ない秋羅は虚宿の魂を取り込もうとし、俊良の魂を壊されたくなければユキの中から出ていけ、と雪に語りかけるのです。
しかし虚宿の魂は簡単に制御できるものはなく、秋羅は危険な状態。
さらには、すでに封印は完全に解かれ、何とか春花の結界で応急処置をしているにすぎない状況でした。
苦しんでいた秋羅に突如俊良の人格が現れ、「君だけが犠牲になるなんて耐えられない」と言います。
お前が一番気に食わないと殴りつける天哉・・・。
混乱するユキに春花は、ユキが引き起こしたことだと告げキスをすると、また必死で結界を張り続けます。
どうすればいいか分からないユキでしたが、俊良は秋羅の身体を使って封印を試すつもりのようです。
しかし春花が倒れ、結界もなくなり、溢れ出てきた外道に襲われそうになる俊良。
天哉は身を挺して庇い、大きな傷を負うのでした――――
想像していた以上に悪い状況・・・ですよね T_T。
春花も言っていましたが、勝手に決断してしまったユキと雪の責任は重いと感じます。
でもユキがみんなを守りたいと思っていた気持ちも分かっているはず。
ユキを責めたいのではなく、頼ってもらえなかった不甲斐なさを後悔しているように見えました。
特に秋羅と春花。
この二人がユキを想う気持ちは、本当に本当に大きくて強くて純粋で・・・切なくなってしまいます。
絶対に絶対に納得できないことを強く主張した秋羅と春花は、本当にユキのことが好きなんだなぁと、グっときました。
そして秋羅は、雪を責める気持ちが人一倍ですね。
俊良が秋羅の魂は誰よりも強いと言っていましたが、雪を責めるのも、誰よりも魂が強いのも、全て「ユキちゃんさえいれば」という強い覚悟があるからだと思います。
ここにきて秋羅を庇った天哉にも驚きましたが、もしかしたら俊良の思惑通り、秋羅の身体が封印のために利用されるという展開もあり得る様な気がしてきました・・・。
俊良がそう言ったわけではないので、まだ分からないですけど、“秋羅の身体を使う”ということは、秋羅が犠牲になるという意味にしか考えられない気がしちゃいます・・・。
秋羅の身体は最後に秋羅の人格に戻りましたが、天哉の大ケガでかなり動揺していることが分かりますので、この後どう続いていくのか・・・?
ものすご~く気になる緊迫の展開が、まだまだ待っていそうですね >_<
個人的には今回を読んで、やっぱりユキは秋羅と一緒にいた方が絶対に幸せになれると思ってしまいました・・・。
最後で天哉がいいところを持っていった感じはしますが、ユキと雪の決断を「誰が・・・納得すると思った・・・?」と命を賭けて否定した秋羅がいちばんかっこよかったと思ってしまうのです。
何にせよ、やっぱりいちばんいいのは6人全員が無事でいてくれること、ですよね。
閻魔様も動いてくれそうな感じですし、そうなってくれることを期待します!