高田ローズ先生の連載作品「やさしいミルク」の最新話が読めるEleganceイブは、毎月26日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
20話 5巻 エレガンスイブ 2024年12月号
出版社 秋田書店/2024年10月25日 発売
無茶に抱きしめて酷くキスして / 1~3巻 -今だけ無料-
2023年11月9日まで
「おい、」
「こいつが誰か知らないか?」
「え?」
「し…知らない…」
「…そうか。」
「なぁ、あいつが探してるのって 藍澤 凛人(あいざわ りひと)じゃね?」
「このバカッ、黙ってろ!!」
「この前 先公に藍澤のことチクったやつが どうなったか知ってるだろ? 目ェ付けられたらヤバいって!」
「大丈夫だよ、もう卒業だし。」
「藍澤を甘く見るな、あいつなら地球の果てまで追いかけてきても おかしくねぇぞ。」
「拓馬先輩、 私たちもう別れましょ。」
「先輩はもう三年生になって、これから受験勉強しないといけないわ。」
「へ?」
「いつも私のために時間作ってくれて ありがと。」
「でも私はもう先輩の邪魔をしたくないの。」
「そんな事っ。」
「今まで…ありがとうございました。」
「ま… 待ってくれ!」
「僕がいつ君を邪魔だって言った!? どうしたんだ急に!? 昨日まで何もなかったのに!!」
「僕が…僕のことが そんなに信用できない!? 本気で自分の女を捨てるような奴だと思ったの!?」
「邪魔したくないから別れようだって…!? 僕が君のこと どれだけ好きなのか知ってるでしょ!?」
「ごめんなさい。 私…先に戻るね。」
「待ってくれ! まだ話は終わってない! 僕は君と居れるなら浪人したって構わない! そんなこと とっくに覚悟していた! だから――」
「君の本当の気持ち! 正直に教えてくれ!」
「分かった。 じゃ正直に言うけど…」
「本当は、 先輩が心配で別れたいわけじゃありません。」
「先輩の口 臭いんですよ。」
「食後に歯磨いてますか? 磨いてないなら超不潔だし 磨いてるならどうしようもないです。 今まで本っっっ当に我慢してたんですよ?」
「えっ ちょっ、一体なにを…」
ひそ ひそ
「違うっ! 僕はちゃんと磨いてる!」
「なぁ! 僕クサい? クサいのか!? なぁ!?」
「うっ… クサっ…!」
「嘘だろ!? クサくないよな!?」
「もう用は済みましたので失礼します。 さようなら。」
「麻衣ちゃん!」
「僕は絶対 諦めないよ!」
「絶対だからね!!」
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