別冊フレンド 6月号 カモナ マイハウス!、8話 感想
※ネタバレ注意です※
樹に抱きしめられた 陽向。ドキドキしながら、抱きしめ返そうと 樹の背中に手を伸ばしたのですが――
「…もう 来るな」「これ以上、俺ん中に 入ってくるな……」
苦しそうな表情を浮かべる 樹に、そう言われてしまいました。
でも 陽向は、真っ赤な顔で「無理…!!」と答えます。
「だって こんな、だ 抱きしめといて……、「もう来るな」なんて 絶対無理……」
話が違うと 樹は抗議するけど、陽向は 引きません!
目に涙を浮かべて「はじめてだったのに」なんてパワーワードを出して 樹を動揺させまくるのです。
「……1回」「1回 デート ………してくれたら、なかったことに する……」
後日、陽向と樹は デートへ。最近できた オシャレなカフェに来ました。
美味しいものを前にして ニコニコご機嫌な陽向だけど、本当は 樹の「これ以上、俺ん中に 入ってくるな」という言葉が、陽向の胸に 深く突き刺さっています…。
(…しょうがないじゃん、受け入れたら 本当にそこで 終わりになっちゃうんでしょ?)
一方 樹のほうも、陽向との距離感に 悩んでいる様子です。
陽向を抱きしめてしまった 自分自身に対し、「何してんだ 俺は」と呟き 葛藤していました。
お手洗いに行っていた陽向が 席に戻ろうとしていた時 ちょうど、樹に声をかける 女性の姿が。樹の会社の人だと察した陽向は 席に戻らず、隠れます。
でも 陽向が隠れている事に気づいた 樹は、「何してんだ そんなとこいねーで 早く戻ってこいよ」と呼び寄せるのです。
「コソコソしてるほうが 後ろめたいことあるみてーだから」
樹は、同じ会社で 広報の仕事をしている女性・板垣さんに、陽向の事を “借家の大家の孫” だと紹介します。
板垣さんは 樹の説明に すんなり納得し、にこやかに去って行きました。
お店を出ると 陽向は、自分が注文した分のお金を 樹に返します。
「…俺の おごりって 言ってたじゃねえか。」
「デートしてくれただけで 充分だから」
「………… それだけで いいのかよ」
「…そうだなあ じゃあ、」
すると、陽向は 樹に抱きつきました。慌てる樹に「同じことしたじゃん」と言い、悲しそうな顔を見せ――――
「あたしは 後ろめたいって 思うよ」
樹が “後ろめたい” と思ってくれない事、板垣さんに “樹の妹” だと勘違いされた事。樹に少しでも「かわいい」と思われたくて 頑張ろうとしていた、陽向の気持ちを考えると すごく切ないですね… T_T。
陽向の心が傷ついてしまった事が 表情から伝わってきて、読んでいて 胸が痛みました……。
さて、とても続きが気になるところで 終わっていますが、作者の南波あつこ先生が ご出産とは、ものすごく おめでたい話ですね!!!*^▽^*
連載再開されて 次回9話を読める日を、楽しみに待ってます。