注文の多い玉の輿婚　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『大河なるイテルよ』

『汝は王のためにあり　　王は汝のためにある』

『王立てば　　全ての神は歓喜し』

『守護し つき従う』

『真の王　　汝が創りし 全ての国土を統べる者』

『碧の国　　王都レオティス』

「さっすがは王室図書館！」

「パピルスの書が こんなに たくさん♡」

「これなら読みきっちゃう心配も…」

《ドサァッ》

「きゃっ！！」

「大丈夫かい？」

「え？」

「相変わらず ティアは元気が ありあまってるみたいだね」

「！！」

「ソリス！　　え！？ うそ ごめんなさい 私 気がつかなくて！」

「大丈夫だよ ティアは軽いから」

「あ！　　いや… でも 昔よりは少し重くなったかな」

『！！？』

「え？ 太った！？　　私太った！！？」

「いや 背も伸びてるし 前に会った時よりも成長したなーって」

「久しぶり」

「相変わらずティアは 勉強熱心だね」

『ソリスは王室書記官』

「熱心というより病気だ！　　危ないから 少しは周りに気を配れ」

「ナクト！」

『ナクトは王室の近衛兵』

「少しは亡くなられた母上を見習って 女らしくしたら どうだ？」

「兄弟そろって 私のことを子供あつかいしすぎよね」

「実際まだまだ子供だよ」

『２人は似てないけど双子の兄弟で私にとってはお兄ちゃんみたいな存在　　そして 私は…』

『絶賛 勉強中の　　書記見習いです！』

「あれ？　　でも…」

「２人とも そろって なんで図書館にいるの？」

「それは頼まれたからだよ　　君が王宮に来ているっていうから 様子を見てきてほしいって」

「誰に？」

「ティア！」

「お父様！」

『お父様は この国の大神官　　私も立派な書記官になって 少しでもおそばで役に立ちたい！！』

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