コレットは死ぬことにした -女神編-　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『足永太陽(17)』

『長所「元気 ポジティブ どんな事も諦めないところ」』

『短所「うるさい バカ 諦めが悪いところ」』

『夢は「ミュージシャン」』

『特技は…「空想」』

『俺はよく 頭の中で物語を作ってた』

『きっとギターより そっちの方が得意だったな』

『足永太陽』

『高校３年生』

『実は』

『俺には秘密がある』

『空想の主人公は』

『いつも俺だった』

「てことで　　今日で最後だな」

「結局ライブはできなかったけど　　楽しかったな」

「まぁ 俺らなりに頑張ったよな」

「じゃー 解散！」

「まっっ待って！！」

「まだ３年になったばっかじゃん　　せめて夏まで付き合ってよ」

「文化祭で引退ライブやろうよ」

「だって受験あるし」

「軽音部やってても 遊んでるようなもんじゃん」

「そうだよ 太陽だって大学受けるんだろ？」

「時間があれば やりたいけど　　俺らは受験の方が大事なんだよ」

「今年も仮入部ですら 一人も後輩入って来なかったし　　先生ももう自由にしていいって言ってたしね」

「悪いけど俺達は おまえの夢に協力できないよ　　それに俺ら 全然才能なかったしな――」

「…え～～」

『空想は空想』

『現実はいつも俺を裏切った』

『高３の春』

『俺は一人の不思議な男と出会った』

『そいつは突然 俺の目の前に現れた』

『ピンチな俺の元に現れた そいつは　　天使なのか悪魔なのか』

（いやなんか見た目は すげぇ悪魔っぽい）

『そいつは俺に 一本のギターを与え』

『「これを弾けば たちまち」』

『「世界中の人間の心を虜にできる」と言った』

《ジャ――ン》

（いや まだだ！　　まだ終わりじゃない！）

（またメンバー集めればいいんだし　　文化祭のライブは絶対出る！！）

『俺は諦めない！！』

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