まず、この漫画を読もうと思ったきっかけは、世界観です。
王子といっても、洋風の王子ではなくタイトルの通り砂漠なので、エジプトのようなアジアテイストの王子だったからです。
画風も癖はないと思うので、どなたでも読みやすいと思います。
読んでみると期待通り面白くハマってしまいました。
一番好きなキャラはカルム王子です。
髪の毛が男性なのに長いのが特徴ですが、女性だと思うくらい美しい見た目です。
私は基本的に髪が長い男性キャラが好きなので、案の定ハマりました。
最初はよくある暴君のような感じですが、どんどん彼の良さが出てきます。
恋愛要素だけではないので、読んでいて楽しいです。
彼は、王子なので、俺様キャラで、ミーシェが真剣な相談をしても知るかと言ったり、褒美だといって抱き締めたりします。
その俺様っぷりが最高です。強引な男性が好きな人は好きになるキャラではないかと思います。
相手役のミーシェは、もともと貧しく、王子とは相応しくない立場の人間ですが、踊りがうまく、他の王子にも見初められます。
妬む周囲の身分の高い女性たちに負けずに婚約者として自分らしく頑張っている姿に何度か胸を打たれました。
親近感が湧いたのは、寝ぼけて破ってしまったという服を自分で縫って着ていて、それをカルム王子に指摘されて言い訳しているところでした。とても庶民的でいい王女になりそうなミーシェ。
だけど、ミーシェは奥手で、カルム王子にちょっと触られるだけで恥ずかしがる女の子です。
またその恥ずかしがりかたが初々しくて可愛いし、女々しくない性格だから、なお良い!
恋愛シーンも、距離感が絶妙で、ドキっとします。
王子を寝かせるために、添い寝するシーンは、どうなるの?って思って読み進めると、ミーシェも熟睡して、なんでお前が寝てるんだよってな具合でシーンが変わります。
また別のシーンでは、洞窟に二人きりで閉じ込められてしまい、出られなくなります。
その時カルム王子が、寒くなったから暖めろといっても少し服を脱ぎ…ミーシェを抱き寄せます。
ミーシェはドキドキしながら抱き寄せられ、どうなるんだー?っとヤキモキしてみていましたが、二人はそのまま朝を迎えて、目覚めのミーシェを見たカルム王子がドキッとして抱き寄せていたミーシェを離してしまいます。
こんな感じで、ただ甘いだけではなく、テンポよく笑えるオチがついているところもこの漫画の面白さなのではないかと思います。
また、いつもミーシェが無茶をして、ピンチになった時に、カルム王子が助けに来てくれるので、カッコよくて惚れ惚れしちゃいます。
そろそろ助けに来てくれるかな?どこから登場するかな?と思いながら見ていたら、出てきたー!と期待を裏切りません。
やっぱりカルム王子最高です!
そして、華奢な王子の体に似合わず、助ける時に男らしくミーシェを脇に抱えたり、肩に担いだりするのもキュンとします。
後半では、そのカルム王子の兄が登場します。
このキャラも見た目が好きです。カルム王子同様長髪ですが、髪の色が違います。そして髪を結んでいます。
ミーシェを争ってカルム王子と兄の二人が戦うシーンがあって、結局ミーシェが止めに入ってしまうので、引き分けのような結果になりますが、この先どうなるのか気になります。
最初はカルム王子のことをなんとも思っていなかったミーシェが、助けられたり、王子のいい面を見つけてだんだん好きになっていく描写も上手いと思います。
俺様なカルム王子と奥手なミーシェという組み合わせもたまらないです。
この先この二人がどうなるのか楽しみです。
結婚式をして終わってしまったら寂しいけど、早く続きが読みたいです。
この漫画を描いてくれた夢木みつる先生に感謝です。