マーガレットコミックス森下suu先生の「日々蝶々」。
なかなか進まないすいれんと川澄くん、二人の関係にやきもきしっぱなしですがそれが本当に純愛できゅんきゅんさせられます。
とにかくすいれんはかわいいし、川澄君は巻をますごとにかっこよく頼もしくなっていき大好きです。
全12巻（12巻は番外編）の中で両想いになるのが5巻、ファーストキスをするのがストーリー的に最終巻となる11巻なのですが、ここまで延ばしただけあって11巻のキスシーンは感動で涙がでました。
長く二人の想いの悩みや葛藤見てきてキスしそうでしないしできなかったシーンを見てきたので、ようやくここにたどり着いたんだねという嬉しさが凝縮された巻です。
コマ割りもそのシーンは見開きでつかわれており、一度はしようとするがやはり邪魔が入りできないからの演出がより感動させられます。
無口キャラのすいれんちゃんの気持ちが溢れ出る演出もとても良いです。
最終巻だけあって同巻では高校の卒業、それぞれの道へと大きくストーリーは動きますが、もう一つの見せ所として卒業式とその後の川澄くんの告白にはきゅんきゅんは必至でした。
最初からすればウブで女性と話すのすら苦手だった川澄くんが全校生徒の前であんなことを言うなんて本当に成長したなと感じ、すいれんは川澄君にしか守れない！絶対に幸せになってほしい！この二人は永遠につづいていくんだ！と思わされとても幸せな気持ちにしてくれました。
一番好きなシーンとしては「俺と家族になりましょう」のシーン。
二人はまだファーストキスを終えたばかりなのにもう家族になっちゃうの！？と驚かされましたが、今までの川澄君の性格や気持ちを考えると、決してやましくない、純すぎるほどの告白だったと思います。
続きが見たい、二人が家族になって幸せになってる姿が見たいと思わせてくれるし、二人の未来は案外簡単に想像できて、きっと幸せな生活をしてるんだろうなと思えました。
二人の他にも友人たちの恋愛にも完結が見られます。
それは続いていくものだったり終わりがあるものまで、決してハッピーエンドにはならない高校生のリアルな恋愛事情を見ているような不安やせつなさを盛り込まれており、こちらも目が離せませんでした。
もちろん恋愛だけじゃなく友情もとても感動させられます。
幼馴染のあやちゃんの人間らしい、でも頼れる感じが大好きです。
こんな恋愛ができたら幸せだろうなと思わせられる幸せな１１巻でした。
