これは愛じゃないので、よろしく、4巻 感想
※ネタバレ注意です※
犬飼が、余計に こじらせてしまうところから始まった4巻!
サラの友人・咲は、「復讐」とか「本気で好きにならない」とは どういうことか、犬飼に尋ねます。
誤魔化そうとしたけど失敗・・・、犬飼は サラへと変に伝わる前に全て打ち明けるべきだと、九条に勧めました。
だけど絶対に言わないと頑なな九条は、監視するため サラに「なるべく一緒にいよ」と言います。
休み時間も お昼も 放課後も、サラと一緒に行動する九条。
サラが観たい映画に付き合う約束もしてくれたり、九条からスキンシップもあったり、サラは何も知らないままドキドキ!
九条のことを色々な人に聞いていた咲も、“良い人”という評価しか返ってこないため、考えすぎかと思うようになっていきました。
そんな時に偶然 九条の弟と会った咲、そのことを九条に伝えると、九条は怒ってしまいます。
咲が わざと弟に近づいた・・・と勘違いする九条の誤解を解いたサラは、九条の相談に乗りたいのです。
しかし、「意味ないよ、泉さんになんか言っても」と突き放されたサラ・・・。
傷ついた顔で帰っていき、実は後から 九条が追いかけてくれたことは知りません。
サラは 九条の弟だと名乗る少年に声を掛けられ、カフェで話をしました。
翌日、サラと咲に謝るため、言い訳を考える九条。
九条のことを好きな女の子が話しかけても、九条は考え込んでいて 生返事しかしません。
女の子は気を引くため、サラと男の人(ていうか男の子、九条の弟)が一緒にいたことを教えます。
弟と会ったことを 別に隠すつもりはないサラ、だけど九条は ちゃんとサラの話を聞かないためウソをついてると勘違い。
そして 考えていた言い訳をサラに話しますが、サラは 九条の話をウソなのではないかと見抜いています。
「・・・九条君てさ、・・・その 何で私と付き合ったのかな、・・・なんて」
もうバレたのかと焦る九条、サラが軽い態度で話題を変えてくれたため バレたワケではなかったとホッとしていますが、一方、九条が答えてくれなかったことに 本当はショックを受けるサラ・・・。
なぜ九条は何も言ってくれないのか、不安になっているサラが 九条の弟と再会して――――
ヒロインとヒーロー、見事なまでに考えてることがバラバラで面白い!
両想いなのに、ここまで気持ちが通じ合ってないのって 逆にスゴイと思います(笑)
どっちのモノローグも多いから、どっちの考えもストレートに伝わってきて、それが すごく新鮮だと感じる作品。
こんなに遠回りしている原因が、ヒーローの方にあるっていうのも珍しい気がして 個性を感じます。
何を考えているのかイマイチ分からない九条の弟・葵が登場して、ますます複雑になっていくので目が離せません!
さらに、いよいよサラが ダイアナの正体を知る?というラストだったので、続きが本当に気になります。
この巻の最後の方では九条の気持ちが変化して、サラに全て知ってほしいと思うようになっていることにキュンキュンしました♥
もう「本気で好きにならない」なんて、とても言えませんね!?!
5巻は どうなっていくのか、すごく楽しみです!!!