SHIHO先生の連載作品「ふれるかおる」の最新話が読めるラブジョシィは、不定期?発売のウェブマガジンです!
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最終話 11巻 Love Jossie Vol.137
出版社 白泉社/2024年5月15日 発売
誰かこの状況を説明してください! ~契約から始まるウェディング~ / 1巻 -今だけ無料-
2024年1月25日まで
「ヴィオラ嬢…」
「私の お飾りの妻になっていただけませんか?」
「…えっ?」
コノヒト今 なんつった!?
【フルール王国 王都ロージア】
「汝 サーシス・ティネンシス・フィサリスは ヴィオラ・マンジェリカ・ユーフォルビアを妻とし」
「生涯愛すると誓いますか?」
「誓います」
こんの大嘘つきめぇ~~~~~
「汝 ヴィオラ・マンジェリカ・ユーフォルビアは サーシス・ティネンシス・フィサリスを夫とし 生涯 愛することを誓いますか?」
ま… なるようにしか なりませんか
「誓います」
――これで公爵様と私は
“法的には”夫婦となってしまいました
【1年前 ユーフォルビア家】
「フィサリス公爵様と私が結婚…ですか?」
「そうなんだ 突然うちの借金を肩代わりするから ぜひヴィオラと婚姻をと言ってきたんだよ」
「はぁ…」
「フィサリス公爵様って 確か王宮の特務師団長をされているエリートさんで かつ見ただけで卒倒するお嬢さんが大勢いるとかいう 超美形さんですよね?」
そんな公爵様(ゆうりょうぶっけん)が なぜ面識もない貧乏貴族の地味娘を…?
って 自分で言っててヘコみますね~
「ヴィオラ様!」
「公爵様が…」
「えっ!?」
「初めまして ヴィオラ嬢」
「…お飾りの妻ですか?」
「はい」
「私には6年ほど付き合いのある恋人がいるのですが 彼女が元流浪の踊り子だからと周囲に反対され結婚できないのです」
「それなのに身を固めろと うるさくなってきまして」
「私は彼女と別れる気はありません ですから仮面夫婦として生活してもらいたいのです 何不自由ない生活はお約束します 貴女も恋人を作ってもらって結構!」
「これは言わば『契約』です」
えーっと つまり うまい話には裏があったということですね!
でもどんな条件であれ 名門公爵家からの縁談を斜陽伯爵家ごときがお断りなんてできませんし…
私さえ我慢すれば
お父様が飢饉に見舞われた領民を救うために抱えたうちの借金がチャラになるんですよね~
これで家が救われるなら』
「…わかりました!」
喜んで身を差し出しましょう!
「借金のことを守っていただけるのでしたら 私はなんでも構いません」
「…物分かりのいい方でよかったです」
(…ま 幸い 生まれて18年間 気になる殿方もいませんでしたし むしろ一生独身でもいいわぁ☆ なんて考えてましたし)
(何不自由なく暮らせて 老後の心配いらずなんて ありがたい話ですよね~)
「着きましたよ」
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