邪神の花嫁、1巻 感想
※ネタバレ注意※
北欧神話をモチーフにしたファンタジー作品でした。
主人公の女の子が勇者で、勇者と敵対する関係でありながらも勇者に好意を抱く邪神ロキ…という面白い設定です!
勇者の緋色は、人間世界を滅ぼそうとしているロキを倒すために旅に出るけれど、敵が現れず最初は旅先で町のなんでも屋さん状態。
苦労人で努力家で、応援したくなる女の子です。
勇者としては頼りない?と思いきや、ついに現れた魔物を倒し立派な勇者の道へと歩んでいく・・・
と思いきや!実は人間の少年のフリをして緋色と共に旅をする、ロキが仕向けたこと。
ロドゥルという、か弱い男の子の姿になって、コソコソと企んだりセクハラ行為をしてたワケですね(笑)
経緯はまだよく分かりませんでしたが、緋色を溺愛し、花嫁にしようとしているロキ。
ちょっと変態っぽいところもあって、それに振り回される緋色、といった感じで全体的にギャグ風味でした。
少女マンガですし、あまりバトルの描写はなかったと思います。恋愛メインの印象です。
ですが、ロキは人間ではないのだと思い知らされるシリアスな場面も…。
わりとあっさりとロキは正体をバラしたなぁと思ったのですが、ロドゥルの体を操っていただけという台本(嘘)で、また緋色とロドゥルの2人旅に戻りました。
すぐに信じちゃう緋色がすごくかわいくて、面白かったです!
ロキの嘘も緋色の反応も、そうきたか…!と思いました ≧▽≦
緋色はとても勇者らしい性格で、まっすぐな人柄です。単純・天然とも言うかもしれませんが(笑)
そしてロドゥルという子どものフリをするロキが、けっこう満足そうで笑えます!
まだまだ謎が多くて、最後には新しいキャラも登場してますし、2巻が気になりますね。
ロキが緋色になぜそこまで執着するのか…という理由を早く知りたいです!
個人的には、ロドゥルの姿で緋色に抱き着いたりするところが好き ≧▽≦
ロドゥルだと思ってる緋色が文句を言えないことをいいことに、セクハラしまくるロキが楽しいです(笑)
巻末には番外編がありました。ロドゥルの姿でロキ視点の短編です。
緋色を大切に思う気持ちが分かるのと同時に、切なくなるお話でした。
伏線っぽいモノローグなので、ロキが緋色を花嫁にしたいと思った経緯が分かったら、もう一回読み直したいです。
2巻の発売は冬頃だそうですね。楽しみです!