Sho-Comi ショウコミ 23号 きっと愛だから、いらない、last drop 感想
※ネタバレ注意です※
余命1年と宣告されていた 円花ですが、光汰と出会い 恋をした事で、そして 優しい仲間に 背中を押してもらえた事で、円花は「生きたい」と 強く思えるようになります。
その気持ちを 主治医の正木先生に伝えると、円花に 希望の光が――――!!!
実は、治療法は あったのです。でも 以前の、本気で やりたいことがなかった 円花では、辛い治療に 耐えられないので、正木先生は “余命を告げる” という カケに出ました。
そして、「きっと 今の円花ちゃんなら大丈夫だ」と言って 新しい薬を勧めてくれます。
円花の 病気が治るかもしれない。本人から その事を聞いた 光汰は、泣いて喜びました――――
新しい薬は よく効いて、円花は どんどん元気になっていきます。
このまま よくなれば 手術ができるようになる、このまま 絶対に治る。そう信じていた 円花と光汰。
ラズライトのデビューライブも決まり、明るい未来だけが見えていました。
……ところが、デビューライブは 中止となってしまいます。薬の副作用で 円花が倒れてしまったのです。
正木先生は、円花に ある宣告をします。
「すぐに手術が必要です、ただ 成功しても、今までの記憶がなくなるかもしれません」
怖い、吉良くんの事を 忘れたくない、と泣く 円花を、光汰は 力強く抱きしめて言いました。
「うん、高宮 つらいよな、こんなのって ないよな」「でも、オレは高宮に 生きてほしい」
さらには SNSでも、病気の円花を 応援する声で いっぱいです。
手術をする前に 円花は、鮫島さんにお願いして ラズライトのデビューライブを、やり直させてもらいました。
小さなイベントの 小さな会場。でも 円花は、その日の感動を 心に刻みます――――
無事にライブが終わった後、円花と光汰は たまたま見つけた教会へ入りました。
すると 光汰が、「私 吉良光汰は、病める時も 健やかなる時も 高宮円花を 一生涯にわたり 愛し続けることを 誓います」と言ったのです。
そして、円花の 左手の薬指に 指輪をはめて……
「まだ オレは 16だから 予約だけど 18歳になったら、オレと結婚してください オレに一生 円花の笑顔を守らせて?」
嬉しさで 胸を震わせながら、円花は「はい…!」と答えて 光汰に抱きつきました――――
ついに 円花の手術が行われ、見事 成功。術後の経過も 問題ありません。
しかし、円花は 記憶を失っています。
ずっと ぼんやりしている娘を心配する 円花のお母さんに、正木先生は 言いました。
「あせらず 待ちましょう、大丈夫ですよ、きっと 円花ちゃんも 探してるんです」
ここ数か月の記憶がない 円花にとって、光汰の存在は「彼氏」ではなく「ただの同級生」でした。
記憶をなくして ただでさえ混乱している円花を 苦しめたくないから、光汰は 円花に 何も告げません。
一方 円花は、忘れている記憶を 思い出そうとしています。
部屋にある ネックレスと指輪。きっと 大事にしていたものだと分かるけれど、思い出せません。
そんな時、結愛と颯真が 訪ねてきてくれて、「出てこれる?」と言われた 円花。
海へと向かう 道の途中、失くした記憶を思い出したいのに 思い出せない苦しい気持ちを、結愛と颯真に 吐露しました。
すると、姉を亡くしている 結愛が、命以上の幸せなんて ない、と言います。
「だから あたしは 円花ちゃんが生きててうれしい でも きっと 命より大切だと思えるものに 出逢えたことが 生きる希望になるんだね」
聴いた事があるメロディが 円花の耳に入ってきました。橋のほうから 聞こえてくる その曲は――――
(知ってる これは わたしの曲だ そうだ 吉良くんが わたしにくれた曲)
走って 光汰のところに辿り着いた、円花。光汰に恋をしていた事を ハッキリと思い出します。
そして、光汰に抱きついて「わたし 吉良くんが 大好きです…っ」と伝えました。
(あなたが 恋を 愛を教えてくれたの)
円花が 記憶を失ってしまい 2人の思い出も すべて忘れてしまった事、光汰は 悲しくないはずがないのに、寂しそうな笑顔を浮かべるだけで 何も言わなかったリ、高宮の病気が治っただけで嬉しい と言ってくれたりするところ、光汰って 本当に優しいなぁ、と ジーンとしちゃいます。
だけど その優しさが ものすごく切なくて、円花が 記憶を失っている間の 光汰は、かわいそうでなりませんでした…。
しかし、ものすごく切なかったからこそ、円花が 光汰を思い出せたシーンで、読んでいる こちらも 思わず泣いてしまいました! ^_^。
まさに ドラマティック!!! 感動の最終回です!!!