恋するミニマムムーン　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『家の書庫で偶然 見つけた魔導書で…　　悪魔召喚に成功した』

『―――と思ったら 自分が召喚される本だった…』

「……」

「？？？ え！？　　は… はぁ～～～！？」

「ちょっと… 何よこれぇ―――っ！！」

「おい！ 貴様！」

「…人間だな？ しかもまだ こども…」

「ここが何方の館か知って侵入したのか？」

『私――― もしかしなくても…　やらかしたぁ―――――っっっ』

『一色 楪(いっしき ゆずりは)』

『どこにでもいる ごく普通の女の子――――』

「お嬢！！」

『―――――――になりたいと思っている』

「今日は朝から日直だと聞いてます ……こちらを」

「いってらっしゃい お嬢！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

『極道頭の一人娘』

「何だこれ！！」

「チャカです」

「見たら わかる」

「いるか！！」

「そんなっ 教室で男と二人きりなんざ危険です！」

「キケンなのは お前等の思考だよ　　行ってきます」

「お嬢っ　　お待ちをっ」

「テメェら お嬢を追え」

「来んな」

『私は一刻も早く ここから抜け出したいと思っている――――』

『ごく普通の女の子！！！(大声)』

『それに今日は』

「おはよう」

「あっ もう来てたん」

『クラスで人気のある 岡村くんと日直なんだもん』

「一色さんの手を煩わせるなんて…　　とんでもないッス」

「すべて やっておきました！！」

「沈めないで！！」

『まぁ』

『王子様は来ない』

「一色さん今日も弁当すご…」

「食堂とかのは毒が盛られるかもしんないとかナントカ…」

（そんなワケないっしょ…　　食べなきゃうちの若衆が泣くのよ…）

「怖すぎ」

（煮つけすぎじゃない…？　　しょっぱいんだけど…）

『でも』

『どうやって変えてったらいいか』

『わからない―――』

「おう楪 おかえり」

「父の顔見て お前それ…」

「オヤジが顔出す時は私にとってロクな事じゃない…」

「いやいや 今回はなぁ」

「お前の縁談が決まった」

「はぁっ！？」

「いやな？ 俺の知り合いがな？ 息子の相手を探してるみたいでよ　　つい俺んトコの娘は？ って言っちまってよ　がははっ」

「がははじゃないが！！」

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