シガテラ、最終話 完結6巻 感想
※ネタバレ注意です※
シガテラの最終話は、まず、びっくりしました。そして、悲しい気持ちにもなりました。そんなもんだよな、って寂しい気持ちにもなりました。
でも何回か読み返すと、いつのまにか、みんなが幸せになっている素敵な話しだし、分かりやすいハッピーエンドではないけれど、これが現実のハッピーエンドなのかな?と思えるようになりました。
もう少し詳しく言うと、荻野くんと、南雲さんは、死んでも離れない2人、離れられい2人、というイメージでした。
だから、その2人が別々の道を歩んでいることが、まずびっくりしました。
そして、2人のことが大好きだったから、とっても悲しくなりました。
そして、漫画だけど、現実として考えてみて、やっぱり初恋同士がキラキラしたまま結婚することってないのかな、って思うと寂しい気持ちにもなりました。
だけど、南雲さんも相手はわからないけど身籠っていて、幸せそうで、荻野くんも、素敵な上司と結婚するみたいで、その関係もすごく良さそうだし、田島さんも、いい人が見つかったみたいだし、あれ、これってみんなハッピーになってるのか。と思って幸せの形はどんどん変わるけど、いまが幸せならそれが素晴らしいことなんだなって思えるようになりました。
でも、荻野くんがぼんやり妊婦さんをみていたことは、やっぱり男性は、過去の彼女に未練がかるのかな?と思いました。そして、荻野くんのその姿から、荻野くんと南雲さんは、どんなふうに終わりを迎えたのか、気になりました。
荻野くんに未練があるような感じだったから、南雲さんが大学で新しい彼氏ができたのかな?とか、でも荻野くんと南雲さんの事だから、他に好きな人ができた、とか喧嘩別れとかではなくて、お互いの人生を考えたうえで出した結論なんじゃないかな?とか、考えてしまいます。
そういう、読み手に想像をさせて、いろんなストーリーができることも、素晴らしい作品だなと思います。
もっと言うと、南雲さんの今のお相手との馴れ初めの話とかも見てみたいし、荻野くんは、南雲さんとお別れした後に、何人の女性とお付き合いしたのかもきになるし、今の彼女との馴れ初めも見てみたいです。
馴れ初めだけでなく、結婚のご挨拶に行くって最後に言っていたので、その様子やその後も気になります。
相変わらず、バイクが好きだというところも、荻野くんらしいなとも思いました。
でも、なんだか少し、荻野くんがしっかりした男性にも見えました。
それまでは、すこしナヨナヨした優しいだけが取り柄の男の子の印象でしたが、スーツ姿のせいでしようか?
優しいだけでなく、いろいろ乗り越えてきて、たくましくなっている荻野くんが、最終話にはいました。
今の婚約者の彼女さんも、荻野くんのそういうところに惚れたのかな?なんて勝手に想像してしまいました。
最終話のストーリーが、南雲さんの妊娠姿ではじまるので、荻野くんとの子供をすごく期待していたけど、やっぱり人生はそんな風にトントンと進んでいかないんだなぁと思いました。
古谷先生が伝えたかったことがあるかは分からないけど、そういう深いものを感じることができた作品だと思います。
個人の希望としては、荻野くんと南雲さんは、今も友人として繋がっていて、南雲さんの家族と、荻野くんの家族、ほかにも田島さんたちも仲良くみんなが集まって遊ぶような関係だったら嬉しいなと思います。
そう思えるくらい、この作品の登場人物に感情移入している自分にびっくりです。
そして、最終話の展開が、読者の希望や期待、それぞれ感じるストーリーの展開がある素晴らしい作品であることにも、感謝の気持ちがあります。
ワクワクしたまま、漫画を読み終えれる、素敵な最終話だと思います。