ママはテンパリスト、最終話 完結4巻 感想
※ネタバレ注意です※
最終話ですが、最終話しか読まない人にも、ごっちゃんとママのおもしろさは伝わるのではないでしょうか。
ごっちゃんがあと1年で小学生になってしまうなんて、子育てとは、大変な瞬間はとても短く集中してやってくるけど、振り返ると本当にあっという間なんだなと思います。
もうすぐ小学生。それでも口調や性格はごっちゃんそのもの。6歳になったってことわかってるのかな?誕生日ケーキを前にかわいいポーズとってるけど、ごっちゃんがここまで成長できたのもやはり本当にママのおかげだなと思います。
でも1ページ目から泣いてるママ。最終回がさみしくて泣いているのではなく本当に大変だったこの6年間を振り返って泣いてますね。
タイトルにもある通り本当にテンパり続きの6年でした。泣き顔、笑えます。
最終話なので今までの総集編のようなものにもなっていますが、紹介していないエピソードがほとんどで小さかったごっちゃんを懐かしく楽しめます。そして笑えます。
世の中のママにはごっちゃんのエピソードは共感できる内容が多く、特にまじめに子育てしすぎて周りのママさんともあまり話す時間がもてない方にはぜひ読んでもらいたいです。
「どこの子もこんな感じなんだ」もしくは「ごっちゃんのおもしろさにくらべたら、我が子なんて平凡平凡」と思っていただきたいです。
ごっちゃんは本当にお兄ちゃんになり、そしてママもごっちゃんが小さかった時と比べ、ストレスを感じないところまで自分を持っていけるようになったと書かれていた場面は「子育ては、親も勉強させられる」ということを実感させてくれました。
ごっちゃんのエピソードはすべておもしろいものばかりですが、成長も感じられ、最後には必ずオチがあるというところで楽しませてくれます。
ごっちゃんが字を書けるようになったエピソードは感動しつつも笑ってしまいました。
ごっちゃんが書いた実際の字をコピーして載せているのですが、実在するごっちゃんを身近に感じられ貴重でした。
ママへの宣戦布告の手紙だったのですが、そのあとママが怒り「つねり合いの大ゲンカ」となってます。
ママとごっちゃんのケンカは相変わらず本気です。本気だからこそ、この親子関係は良好なのです。怒りのママの顔、笑えます。
後半はスタッフの方を交えたエピソードになりますが、小さい子どもを抱えて仕事を進めるのは本当に大変なんだなと思いました。
ノロウイルスで一人ずつ倒れていく場面は、こればかりは笑えませんでした。
それでもスタッフの皆さんには大変可愛がられているごっちゃん、大変な思いをさせられても「小さい子ども(特にごっちゃん)なら許せる」って思ってくれることでしょう。
子どもは親の影響を受けることが多いけど、宝塚にハマったごっちゃんは、これまたかわいいです。というかカッコいいと言ってあげた方が喜ぶかな。
ママの器用さあってのあの宝塚メイク。是非本物を見てみたい。描かれてる「宝塚ポーズをとってるごっちゃん」カッコよくて笑えます。
カッコつけてるつもりでもぷっくりお腹が隠せてないのが子どもらしくていいです。
小学生になったごっちゃんもぜひ見たいですが、あっという間に最終話。こればかりは仕方ない。でもきっと成長したごっちゃんもあまり根本は変わらず「おバカやってくれてるかな?」と想像するだけで笑えてきます。
色々楽しいキャラもでてきますが、やはりママとごっちゃんのやり取りが好きです。
ママも本当に子育てに一生懸命だからこそテンパってるのだと思います。しかも仕事も両立。それを大変なところは大変と包み隠さず行動しているこの性格とても好きです。
最後の場面でで「振り返ってみるとなぜか全部笑える思い出になっている」と書かれています。
これこそが子育ての醍醐味。子育て疲れたママさんにおすすめしたいです。