メイド・イン・ハニー 吉野マリ先生
お金持ちの子息ばかりが集まる「芸能活動以外のバイト絶対禁止」の私立世麗舞学園高校に通う 仁胡。アルバイトをしているところを 偶然、同級生でイケメン俳優の 怜遠に見られ、内緒にしてもらう代わりに 彼の専属家政婦になることに。怜遠のスキャンダルなど いろんなすれ違いを乗り越え、ふたりは ようやく付き合うことに♡ そして、恋人同士になった仁胡と怜遠は 貸切遊園地デートの後に――――!?
最終話 6巻 デザート 12月号
🔽 フラチなイケメン俳優と ビンボーJKの 秘密の恋、ついに 完結!! 感動のハッピーエンド!!🎊🎉 個人的 大おすすめ注目シーン!!!!😭✨👏
仁胡「…… あたし――――」
「ずっと あの場所を 取り戻したいって思ってたの」
「でも それって たぶん… 実現できたとき いろんなこと取り戻せるって 信じてたからだと思う」
「きっと あの家には あたし達の残像は なくなってて もう他の人の 大切な場所で」
「あたしにとって必要な場所じゃ なくなってるんだなって――――」
怜遠「でも…… 仁胡ちゃんの夢だったじゃんか」
「そんな簡単に諦めちゃっていいの? お母さんとの思い出だって 確かめたかったんじゃないの?」
仁胡「うん…」
「でも… もういいの ありがとう 怜遠くん」
「ごめんね せっかく いろいろしてくれたのに――――」
怜遠「オレは 全然大丈夫だけどさ」
仁胡「…あのね 玉の輿なんていってた自分が 今 思うと 恥ずかしいんだけど――――」
「お婿さんになる人には 一生 添い遂げて 幸せにしてあげるっ て いってたの 覚えてる?」
怜遠「うん――――」
仁胡「でも…… 怜遠くんに会ってから 考え 変わったの」
(この人となら あたしは)
「怜遠くん」
(生涯 寄り添っていける――――)
「あたしね――――」
「怜遠くんと 新しい場所で 一緒に 幸せをみつけたいの」
怜遠「……」
仁胡「あ…… ……ごめん ちょっと… 押しつけっぽかったかな…」
怜遠「…なんだよ それ。」
仁胡「えっ…?」
怜遠「そのセリフ オレがいおうと思ってたのに。」
「一緒に 幸せになろう。 仁胡ちゃん」
仁胡(思い出は 胸の中に 一緒に行こう。)
(まだ見ぬ 夢の先の先 ずっとむこうに)
(あたし達だけの場所を探しに――――。)
『出版社 講談社/吉野マリさん』