別冊フレンド 9月号 メンズライフ、最終話 感想
※ネタバレ注意です※
男子バレー部に所属している 美緒は、自主的に練習メニューを増やして 実力を上げています。
でも、腕が真っ赤になるくらい 頑張りすぎて ムリをしてしまう美緒の事を、心配する 凛…。
まっすん先輩に「結太 調子 戻ってんじゃん」「そろそろ 全体練習できんじゃねーの」と言ってもらえて、美緒は 嬉しそうな顔をするけれど、凛は――――
美緒と凛 2人で帰宅途中、彼氏とラブラブ中の 陽菜を見かけました。
じっと見ていた 美緒に、凛は「…したい?」と言って 手を広げます。
だけど ここは外。今の美緒は 結太だから、恋人同士として触れ合う事は できません。
「……美緒、…おまえさ このままで いいの?」「このまま ずっと 「結太」として やっていくつもりなのか?」「「美緒」として居場所は なくていいのか?」
それ以上は 何も言わなかった凛ですが、それから 美緒は、ずっと このままでいいのか 考えるようになりました。
美緒は すっかりクラスのみんなと打ち解けているけれど、もちろん みんなは美緒のことを「結太」として見ています。
さらに、好きな人と 外で手を歩く事も、スカートをはく事も できない現実が、美緒の心を 苦しめるように……。
美緒は 目に涙を溜めて、凛に「先輩 わたし、美緒に戻りたい」と打ち明けました。
「どんなときでも 美緒として 先輩のとなりに いたいです」
「……俺もおなじ気持ちだよ」
凛は 結太に電話をして、「いますぐ日本に来やがれ」と告げます。
そして 美緒に、「…全部 話そうぜ」と言いました。
美緒と結太、部のみんなの前で 並んで立ち、今まで みんなを騙していた事を、美緒は 謝ります。
でも、謝っても みんなに気持ちは伝わりません。凛に支えられ、美緒は「美緒」として みんなと向き合いました。
「……ずっと部屋に こもってたんです、天晴に来るまえの わたしは 下ばっか向いて ひとの目も見れなくて、顔色 うかがいまくって ひとと向き合うのが 怖くって、
でも 凛先輩に出会って、みなさんと出会って、……わたしの世界は 変わりました、
毎日 キラキラして 愛しくて、でも、この先も 結太として ウソついたまま 過ごしていくのかって思ったら 苦しくなって……、
……身勝手だけど、もどるまえに ちゃんと「美緒」として、みなさんと 向き合いたいって 思ったんです、
世界を広げてくれて ありがとうございました!!」
そう言って 頭を下げた美緒の事を、部のみんなは しっかり受け入れてくれます。
美緒の気持ちは いつだって本物だったと思うし、ちゃんと胸に届いてる、もう俺たち 向き合えてるんじゃないか、と――
荷造りを終えて 寮を出て行く美緒に、凛は「……さみしくなるな」と言いました。
「……あの部屋に戻っても、世界は つながってるって わかってますから」
「……毎週 会いにいくよ、ひとりじゃないって 実感させてやるから」
美緒と凛は 思い出が詰まった 2人の部屋で、抱きしめ合い 見つめ合い、キスをして しばしの別れを惜しみます。
そして その数か月後、4月になると――――
女の子の姿で 天晴に戻って来た 美緒、だいぶ伸びた髪とスカートが 似合っているし、表情は さらに明るくなっているし、めちゃくちゃ 可愛いですね!!!*^▽^*
マネージャーとなった 美緒のデータ分析のおかげで、男子バレー部は どんどん強くなっていくんだろうなぁ。
部活も、友情も、恋愛も、美緒が「美緒」として 青春を心から楽しめるようになってくれた事が、嬉しくてたまりません…! ^_^。
ステキな結末でした!!! 最高のハッピーエンドでした!!!
そして、渡辺あゆ先生の次回作も 引き続き『メンズライフ』のキャラクターが出る予定との事で、めちゃくちゃ楽しみです *≧▽≦*