あたし専属、魔法使いさま　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『男に好かれる女の子 男に好かれない女の子　　どんなキレイごとを言おうが 女の子はこの2種類だけ――…』

『そしてあなたが 不幸にして後者であった場合』

『戦慄のif(もしも)が ある日突然あなたの胸を襲うでしょう』

『あたしは ひょっとしたら30まで処女かもしんない！』

「うっそ マジ――！？」

「まあねー 「好きな人だからいっか」と思ってあげちゃった」

「これでユミも あたし達大人の仲間入りじゃーん」

『ちゅっ…』

『中学生のくせに！！』

「信じらんないよね 藍！ あいつら下品すぎ」

「あっ…うん！ どうせヤリマンなんかにひっかかるのは バカな男ばっかりだよ　　あたしの好きな大下君は ひかえめなコが好きって言ってたもん！」

『なんてね』

『本当は楽しそうで ちょっとうらましい』

『あたしなんか まともに男の子と口もきけないのに…』

『それに比べて…』

『でっ でも大下君は ひかえめなコが好きなのよっ』

「大下ぁ　　ユミのバージンバスターになったからには ユミ大事にしてやんなよ？」

「えっ ユミの彼氏って大下？」

《ピキッ》

「……う」

「うるさいなっ 今は自習の時間でしょ！！」

「あ…ごめ…」

「前川さん マジメだもんねぇ」

「でも前川さんだって たまにゃフェロモンふりまいたほうがいいわよっ」

《バッ》

「………………………さすが30まで処女と噂される前川さん　　いいヨレの入ったビンテージもののパンツはいてるわ～」

〈どっ〉

『生まれて15年…　　人生最悪の瞬間…』

「もういや…」

「いくらマジメでも報われない地味Ｓの人生なんてもう嫌…」

「誰も受けない高校に行って 過去なんか切り取って生きてやる」

『悪魔に魂を売っても いい女になってやる！！』

『あれから半年近く…』

『悪魔はあたしに味方した！！』

「おお～スゲかわいっす～」

「神様 この高校に合格させてくれて ありがとう！！」

『あたしってば素材は もともとよかったのよ』

『高校デビューのため ㎏単位で投入したニキビ薬にダイエットフード 化粧水にハトムギエキス』

（よかった ムダにならなくて！）

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