女なのでしょうがない、2巻 感想
※ネタバレ注意です※
2巻は11話から22話が入っています。
最初は風間のお話でした。
あの経理の山本さんと体だけの関係となりおどろきました。
1巻ではとにかく嫌みしか言わない男性だった山本さんですが、この人の自信はこれまでの努力からくるものだとわかります。
美希は結局お見合いをすることになりましたが、絶対お母さんも納得するくらいロクでもない男だ、とあてのない望みを持っていて、
これは相当に追いつめられているな…と悲しくなってしまいました。
実際会うと好青年だっただけでなく、一回で断るつもりが、相手の方はもう一度会いたいとのこと。
決して和やかな会話ではなかったんですけどね…。
美希は結婚するつもりはありませんオーラ全開でしたし。
叔母さんが間に入っているため、また会いたいという話を断るわけにもいかず、もうどうするんだ!!?という感じで、美希のお見合いの行き先が非常に不安です。
相変わらず森田さんにも素直な態度は取れず、言い合ってばかりでした。
森田さんは私生活はかなりさみしい??
一人ベランダでタバコを吸うシーンがありましたが、部屋の中はものすごく質素です。
何か訳ありなのでしょうか…。
君島は好きになれる人を躍起になって探し始めました。
でも合コンでいい感じになった人は既婚者で、楽な浮気相手がほしかっただけみたいです。
奥さんの料理の悪口を言うこの男。
最低な人ですが、このことがきっかけで、君島はお弁当をおいしいと言ってくれた川村くんと付き合いたいと思うようになりました。
だからと言って、付き合おうなどと本人に言えるわけもなく、なかったことにしようとしています。
後半に入ってくると、美希と風間の関係が悪くなってしまいました。
国税の調査が入るとのことで、風間がそちらの仕事を2週間手伝うことになったのです。
スキルアップになるからと嬉しそうに送り出そうとする美希と、別にスキルアップしたいなんて思っていない風間。
それに風間は、美希が「2週間貸す」と言ったと勘違いしていて、とてもショックを受けたようです。
さらに風間にとって最悪なのは、2週間山本さんの下で働かなければいけないこと。
怒られながらも仕事はしますが、やる意味を見出せないでいます。
美希の目には、風間と山本さんは上手くやっているように映ります。
そもそも仕事相手として選ばれた風間に、嫉妬心が芽生えたようです。
ついに衝突してしまった二人はお互い傷ついています。
そもそも「貸す」と言ったなどという誤解から生まれていることなので、そこを解けばいいと思うのですが、なかなか難しいですね…。
美希は自分の仕事はもちろん、風間がいない分の仕事も私がやらなきゃと意地になっていますし、仕事の面でも人間関係の面でも非常に心配な展開で終わりました。
本の最後に11.5話、11.7話の2つのお話がありますが、どちらも山本さんが登場します。
特に11.7話は山本さんの高校時代のお話でした。
かなり意外な一面を見ることができたなあ、と思います。