女なのでしょうがない、5巻 感想
※ネタバレ注意です※
ついに最終巻でした。
表紙の晴れやかな表情の女性はもしかして…と思っていましたが、やっぱり美希だったのですね。
1巻の時の表情とは全く違っていて、それだけでいい最終巻だと感じてしまいます!
4巻で地味にいちばんショックを受けた林くんの間違った行動ですが、そのショックがいきなりなくなってくれました。
林くん、えらい!!!
お金はちゃんと返したし、ご両親にもしっかり話をしたようですし、夢に向かって今度はまっすぐ進んでいますね。
単純ですけど(笑)、やっぱり林くん好きだなぁ!
そして美希も5巻が始まった時から強くなっていましたね。
素直には言えませんけど、やっぱり森田さんのおかげです!
心機一転で切った髪ですが、森田さんがショートカットを「いいんじゃない?」と言ったから踏み切ったところのほうが大きいはず。
その直後、森田さんが女性と一緒にいるところを見て、恥ずかしいと思ってしまう気持ち・・・切なかったです。
でも元奥さんの存在を知り、森田さんへの理解が深まった美希。
美希が強くなっていることを、また感じるシーンでした。
森田さんも美希のことが好きなことは見えていましたが、元奥さんとのことにケジメをつけてからでないと、美希の告白を受け入れることができなかったのですね。
この辺りのジレンマが苦しかったですが、ようやく訪れた森田さんの告白にきゅんとしました!
最終的には森田さんと結婚して、幸せな日々を送っていて本当に嬉しかったです。
山本さんとの間に子供ができた風間も、多くの辛い試練がありましたが、幸せを掴んでいましたね。
山本さんが好きなのかそうでないのか、自分は子供を産んでいい人間ではないのではないか、全てに自信がない風間に対して、大きな覚悟で受け入れようとする山本さん。
男らしい言葉の後に、弱々しい顔で「…頼む」、これには正直、またきゅんとしちゃいました。
まさか山本さんにきゅんとさせられるとは・・・1巻の時には考えられなかったことです (笑)
美希も結婚していた5年後の話では、2人目も産まれていたようですし、風間はいちばん「お母さん」なキャラに変身しましたね。
さらに仕事も頑張っているとのことで、本当にすごいです!
そして君島!!!
やっぱり5年後の君島が話したがっていた、年下のカレシって川村くんですよね!?!
もう少し大人になった川村くんが変わらず君島を想い続けることができたら、ものすごい純愛になると思っていたので、とても嬉しいです!
君島が転勤となって離れ離れになってしまう時はお互い難しい心境でしたが、きっとその後すてきな再会があったのだと信じたいです。
いちばんきゅんきゅんしそうなエピソードがありそうなので、描かれていないのはちょっと残念に思いました。
3人の女性のそれぞれの悩みや迷いを辿っていくストーリーでしたから、辛かったり悲しかったり、もやもやとした気分になることも多かったですが、
こうして笑顔のラストを見れると、一気に全て必要なことだったんだと思えます。
最終的には、前向きになれる話ですよ!とお勧めしたくなる作品でした。
そして最後の作者さまの言葉を読んで、美希たちと一緒に明日からも頑張ろう!と思いました。