Kiss(キス) 10月号 パーフェクトワールド、48話 感想
※ネタバレ注意です※
不妊治療を始めた つぐみは、3回目で着床して 妊娠初期の状態になりましたが、医師から ツラい宣告をされます…。
「鮎川さん、――検査の結果なんですが…、前回の治療で着床までしていたんですが ――今回、その反応が 消えていました」
誰にでも起こりえる 化学流産……、防ぐ手立ては ありませんでした。
しかし、つぐみは 自分を責めてしまい、樹に 謝ります。
そして かなり取り乱してしまっている つぐみを、樹は 落ち着かせようとするのですが――――
「落ちついてなんか いられないよ！！ もうあと1回しか チャンスないんだよ！？ 他の人たちとは 違うんだから！！」
すぐに つぐみは はっ… として、樹を傷つけてしまった事を 深く後悔します…。
「いや……、…謝るのは 俺のほうなんだから、俺じゃなかったら、つぐみ こんな辛い思いしなくて すんだかもしれないのに…」
「ち…、ちがう、ちがう…」（私 なんてことを――）
翌日、樹は つぐみに、「急だけど 今日さ 夜 ちょっと出掛けてみない？」と言いました。
そうして 向かった先は、つぐみと樹が 再会を果たした、あの居酒屋です。
もちろん、つぐみも 覚えています。この場所で あの時、樹と再会して感じた 自分の気持ちまで、ハッキリと。
「また 来ような、俺たちの 大切な場所なんだから…」
（――ああ そうか 大切なことを 忘れそうになってた 私たちの始まりのことを 想い出させてくれるために ここに連れてきてくれたんだ――）
つぐみは 樹にの優しさに 心から感謝しながら、「樹 ありがとう、私 嬉しい」と伝えました――――
樹のおかげで、ぐちゃぐちゃだった つぐみの気持ちは 落ち着きを取り戻し、最後の治療に 笑顔で進む事ができます。
最後の治療の結果は―――― 残念ですが 着床しませんでした……。
ショックを受ける つぐみだけど、冷静に受け止め、お世話になった医師に「治療したことに 後悔はありません」と言って、病院を後にします。
そして、外で待っていた 樹、治療の結果を伝えた つぐみ…。
「願っても、願っても、叶わないことが この世界には あるんだね……」
涙を隠して 悲しみに耐える つぐみに、樹は 何も言わず 手を伸ばし、2人は 手を繋いで 歩き始めました。
（樹は こんな気持ちを 障害を負った時から ずっと感じてきたのかもしれない、
彼の落ち着きや 優しさは そこから来ているのかな だとしたら私は 彼の気持ちを 少しは知ることが できたのかな……）
頑張って 最後の治療に臨み、妊活を終えた つぐみ。その結果は…、やはり「残念だった」としか 言いようがありませんね…。
必ず つぐみの願いは叶う、と 信じていたのですが、しかし 現実は、たしかに 願っても叶わない事がある―――― 読んでいて 悲しくなりました…。
つぐみと樹の ツラそうな表情を見ていると、ものすごく 胸が痛くなります…。
そして、治療してくれた お医者さんと看護師さんの 顔を俯かせる様子が、何だか 印象的です。
本当に これで終わってしまったんだな…、と思うと同時に、つぐみは いい病院に出会えたのではないかな、と感じました。
頑張って治療したけれど 残念な結果に終わってしまった つぐみが、同じく 妊活をやめた アヤさんから聞いた、「特別養子縁組」という言葉。
この制度が つぐみと樹の、新たな希望となってくれそうですね！？！
ただ、特別養子縁組は 審査が かなり厳しい、と聞いたことがありますし、また つぐみと樹は 大変な思いをする事になるのでは…。
それでも 2人なら、希望を捨てずに 頑張る事ができるのでしょうね。
どのような展開になっていくのか、次回が とても気になります！ 12月号の第49話を 早く読みたいです！
