響ワタル先生の連載作品「琉球のユウナ」の最新話が読める LaLaDX(ララデラックス) は、偶数月5日 に発売です
同時配信の電子版が 便利でオススメ!
もくじ
最終話 8巻 LaLaDX 2022年7月号
出版社 白泉社/2022年6月3日 発売
ヒロイン失格 / 1~3巻 -今だけ無料-
2022年6月23日まで
『あの子は利太に あからさまに色目 使ってるけど』
『本人には 友達とすら認識されてない 当て馬タイプ』
『あの子は利太と目が合っただけで 満足できちゃう』
『もはや通行人?』
『そしてあたしは これから利太と結ばれる予定の 主人公(ヒロイン)♡』
「はとり――」
「何よ 中島」
『エキストラ 中島』
「今 失礼な事 考えただろ ホラ 寺坂いるよ」
「!」
「ま――た彼女と一緒だねぇ――」
『幼なじみの利太は モテるもんだから 彼女いない時ないけど』
『あたしにとっては 今カノだって脇役にすぎないと思うの』
『だって利太がヒーローの少女漫画が あるとしたら』
『あたしほど主人公(ヒロイン)に ふさわしい子って いないもん』
『幼なじみだよ?』
『利太の事 誰より側で ずーっと見守って来たんだよ?』
『それに利太は……』
「がんばってねー」
「がってんだ」
「あ こっち来る」
「寺坂――」
「お――」
「校内で いちゃこいてんじゃねーよ おまえ」
「あぁ 今 別れた」
「なんと!?」
「は!? だって ちょっえ!? だって つき合ってまだ」
「いっしゅうかん」
「はえーよ!!!」
「それに今の感じ 全然 別れ話って感じじゃなかったじゃん」
「あんな軽く別れるか フツー」
「いーじゃん 本人同士が それでOKなんだから」
『そう』
『利太は ぜーったい』
『そういう お付き合いしか しないの』
(彼女が できようが 焦る必要ナシ)
「寺坂ー!!」
「やべ」
「あ 利太!」
「さびしがりやの利太ちゃんのために また次の彼女 出来るまで 一緒にいてやんよ!」
《ビシッ》
「でっ どぅおおお いって~~」
「え 何故にチョップ!!?」
「利太の うれしー時のクセ!」
「やなクセだな……」
『あたし』
『松崎はとりと 寺坂利太は』
『出会ったのは小学3年生』
『とりあえず仲悪かった… なぜか』
『でも 5年生の時』
〔おい 利太~~〕
〔おまえの母ちゃんいなくなっちゃったんだろ~~~~?〕
『利太の母親は』
〔えー うそー!!〕
〔うそじゃねーよ うちの母ちゃん 言ってたもん〕
『急に いなくなったのだ』
〔こいつの母ちゃんは 若い男と どっかいっちゃったんだってさ〕
〔おっ〕
〔な 何だよ ホントの事いっただけ…〕
《ゴッ》
「キャアアア!!」
「先生――!!」
「先生よべ」
「やめなよぅ 利太」
「あたしは あんたの味方よ!!」
『ちなみに この時のあたしは』
『まるで王蟲(オーム)を鎮めるナウシカのような自分に 酔いしれこみたかっただけなんだけど』
「……………」
「!」
『あたしは』
『自分のこと守ってくれるような人に憧れてたんだけど』
『あの時』
『逆に利太を守ってあげたいと思った』
『そして それは』
『成長と共に 愛しさなのだと知った……』
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