La・La(ララ) 6月号 砂漠のハレム、第31話 感想
※ネタバレ注意です※
アナトリアに嫁いだ カルムの妹、第二王女 ヤスミンの話が、今回で 明かされましたね…。
ヨハネ王子にソックリで、お人形のように愛らしい少女。名前のとおりの女の子だったのだなぁ…と思いました。
「六年前に嫁いだ時、ヤスミンの年齢は十三だった」
まだ13歳の子供で 天真爛漫なヤスミンと、騎射の腕前が まだ「へたくそ」だったカルムは、普通の仲良しの兄妹、という感じで 微笑ましいですよね *^_^*
アーレフに嫁ぐ事を すでに受け入れていたヤスミンは、きっとカルムと同じくらい 国を大事に想う、立派な王女だったのだと思います。
無愛想なアーレフに対して 文字どおり噛みつくような、そんな気の強さも 魅力の一つでしょう!
しかも、すぐに その噛みついた相手、アーレフと仲良くなれちゃうんですから、見た目だけではなく 内面も愛らしく、素晴らしい素質を持った少女だったんだろうな、と感じました。
実際は ヤスミンが一方的にアーレフに話していた?っぽいけど、しっかりとアーレフの優しさを知った上で「意外と良い人だったのよ」と、ヤスミンは言っていたのではないでしょうか。
まぁ 正直、「それに、お兄様と同じくらい 顔がイイ」っていう言葉が いちばん説得力あった気もしますが(笑)
そういったマイペースなところも含めて、カルムは ヤスミンの事が可愛くて仕方なかっただろうなぁ…なんて思いました。
ヤスミンが アナトリアへ嫁ぐ事に対し、子を見送る親の気分でいたカルム。本当は すごく寂しかったでしょうね。
そして きっとヤスミンだって、カルムと離れるのは 寂しい気持ちがあったはずなのに、最後まで笑顔でいて なんて強く誇り高い女の子なんだろう!と感じます。
「向こうに着いたら 手紙を書くね お兄様、王女としての務めを果たしてきます」「次に会えた時は、また こうやって抱きしめてね」
待っている、と答えたカルムは その日は必ず来ると、信じて疑っていなかったでしょう…。
なのに、次に会えた時のヤスミンは 変わり果てた姿――――
惨すぎますね……、悲しすぎます……。
密偵の疑いをかけられたヤスミン。ただ兄のカルムに 手紙を送っただけだったのでは? ヤスミンが処刑されなくてはいけない理由なんて、絶対に なかったはず。
カルムの「――――あの男は、あの男は何をしていた!!」と アーレフへの怒りを露わにする叫びに、泣きそうになりました… >_<。
アーレフは 反乱を起こさせる為にヤスミンを見殺しにしたのか、それは 定かではない気がするけど…、カルムは当時も今も そう思っているのですよね…?
だけど ヤスミンの死を無駄にしない為にも、ジャルバラとアナトリアの関係を悪化させないよう 憎しみを堪え、変わり果てたヤスミンを抱きしめるカムルの姿は、あまりにもツラくて 胸が痛くなります…。
(――――力が欲しい、大切なものを守る力が)
当時の事を思い出すのは まだまだツラいはずなのに、ミーシェに話してくれたカルムの強さ。
一方、カルムの代わりに たくさん泣いてくれるミーシェの優しさ。
そんな2人の やり取りには、感動で泣きそうになりました。
「カルム王子の事だから きっと泣くのを我慢したんでしょう、私いま 視界がぼやけてるから、涙を流しても見えないよ…」
「そのまま、しばらく 俺の分まで泣いていろ」
今回で、またミーシェとカルムの絆は 強くなっただろうな、と感じます。
カルムを支えられる力、ミーシェは すでに持っているのではないでしょうか? ^_^。
そして もっともっと、多くの力を蓄えていけるはず。
今回は、見ていて 悲しくなってしまう話だったけど、ここからミーシェが また大きく成長していく事を予感させてくれる、とても重要な回だったと思います!