ベツコミ 6月号 セーラー服と向日葵、第9話 感想
※ネタバレ注意です※
10年前 妻を失った 亮太にとって、周という存在が どれほど救いだったのか、今でも どれほど大事に想っているのか、どれほど 愛しているのか、よく分かった回だったなぁ… と感じます。
周が中学生になった頃から ずっと、周の気持ちを知りながら 気づかないフリを続けてきていた亮太も、たくさん悩んだでしょうし 迷いもあったでしょうね…。
(俺のせいで、周が苦しい思いをしてるのは わかってる、けど俺は 周を愛してる どんな愛であれ 愛は愛だ、
周が望むなら 俺は一生 周のそばにいてやりたい 男女の間柄じゃなくたって 親子だろうが 友達だろうが 愛しい大切な人と 生涯を共にできれば それは、幸せなんじゃないか)
先々の幸せではなく 今の周の幸せを優先して、周を “連れていってしまおうか” と考えている亮太のほうが 実は、愛する人である周に 強く依存しているのかもしれないな…、なんて思ってしまいました。
「周、愛してるよ、中川くんだっているのに、困らせて ごめんな、でも、これが俺の本音だから」
亮太から 欲しかった言葉をもらったけど、行くとも 行かないとも 言えなかった周は、ある意味 とても冷静なのではないでしょうか。
本当は ついていきたい。でも、今の私には 中川くんだって失い難い 大事な人だと 自覚できている。だから、悩んでいる 周。
自分の気持ちと ちゃんと向き合おうとしてるからこそ、そんなに簡単には 答えを出せないのだと思います。
しかし、亮太は 転勤の話を受ける事にしたのですから、あまり迷っている時間は ないのかも…!?!
周が答えを出せない事を 分かっている上で、中川くんに「周を連れていきたいと思ってる」と言った 亮太は、ちょっとズルイのでは…… >_<。
今の周の 幸せのために、これ以上 周を悩ませないように、という気持ちが 亮太を焦らせてしまっているのでしょうか?
「周のためだ、今の周の幸せは、俺と一緒にいることだと思う」
「――…っ、だから おっちゃんが残るって…」
「転勤断ったこと 周がすごく気にしてる、2 3年で戻ってくるし 距離はできてしまうけど、周の幸せのために 見送ってやってほしい」
「俺だって…っ、周ちゃんの幸せを考えてる」
亮太の気持ちも、中川くんの気持ちも、周は 嬉しいと思うでしょうし、だから 余計に ツラいだろうなぁ…。
だけど、最終的には 周が選ばなくちゃいけませんからね。果たして周は どのような答えを出すのか、今後の展開が気になりすぎます…!
7月号の第10話を 早く読みたいです!!! 待ち遠しいです!!!