ひうらさとる先生の連載作品「西園寺さんは家事をしない」の最新話が読めるBE・LOVE(ビーラブ)は、毎月1日に発売です
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もくじ
最終話 5巻 BE・LOVE 2024年7月号
出版社 講談社/2024年5月31日 発売
一の食卓 / 1巻 -今だけ無料-
2022年7月11日まで
《慶応4年(1868年) 9月5日 会津戦 如来堂》
「新井!! しっかりせぇ 新井ッ」
「池田!! もういい!」
「もう 事切れとる」
「わしらとて すぐ後を追うんじゃ」
「既に この如来堂の周りは 官軍500に取り囲まれた」
「早いか遅いか それだけの差よ」
「…っ 斎藤先生っ!!」
「いざと言う時はっ」
「どこまでも この卯吉がお供を…」
「卯吉」
「違う」
「今は「山口」だ」
「俺は改名した」
「はっ」
「も…申し訳ありませんっ」
「さ… いや 山口先生 出ましょう!!」
「我ら1人でも多く 薩長の賊輩を道連れにいたす所存!!」
「そうとも 何としても一矢報いてやらねばっ」
「阿呆ども」
「はっ!?」
「この戦は負けだ 負け戦で命を落とすほど 阿呆な事はない」
「何を言われる!!」
「我ら会津と共に果てると誓いっ 箱館に立たれる土方先生と袂を分かったというに!!」
「だからこそよ」
「会津はもって あと数日」
「貴様達は元々 会津と何の縁もない 十二分に義を尽くしてくれたではないか」
『斎藤先生…!!』
『先生は やはり会津の…』
「生きて郷に帰れ」
「先生…」
「大川を渡れば 生き残れる!!」
「前をさえぎる者あらば 総て斬れ!!」
「会津藩御預 新撰組 抜刀!!」
「続け!!」
『先生!!』
『斎藤先生―――!!』
《清水卯吉には 浅葱色の羽織が見えた》
《新撰組 三番隊組長 斎藤一の背中を追った 京の街並みさえ 見えた気がした》
《「これが最期」と 彼は思った――――》
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