青春の霹靂　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「は…っ 花ちゃん　　明日 ヒマ？」

「水族館 行かねぇ？　　オレと その２人で…」

《かあああ》

「…うん」

「マジ！？ マジ！？　　絶――っ対 約束だからな！」

「アハハ うん！ 海斗君　　約束！」

『何度もそう言って 指切りをしたのに』

『私は　約束を守れなかった』

『10年たった今でも』

『そのことを ずっとずっと後悔している―――』

「それでは ボディーボードの体験教室を始めまーす」

（風強…っ）

「楽しみだね――！　　花！」

「うん」

「サーファーって イケメン多いし　　一緒に かっこいい彼氏 作ろうね☆」

「え！！？　　私は いーよぉ」

「そーそー　花は無理だよ　　初恋の男の子一筋だもん」

「もう一度会える奇跡信じて　　見つけやすいようにって 別れた時と ずーっと一緒の髪型してんだよ！？」

「どんだけ純情よ…」

「もうっ 新しい恋よっ 花！！！」

「！！？」

「お母さん 再婚したんだし　　花もバイトばっかしてないで 幸せになんなきゃ☆」

「ユイちゃん！！」

「花ちゃんたちー　　これから海入るよ――」

「あのインストラクターの先生　　花のこと 意識しまくりじゃない！？」

「もう！ からかわないで！！　　２人のほうがナンパされるじゃん！」

「花…　　残念な美人だわ」

「あはは だね」

「仕方ないか　気軽に声かけるには　　花は美人すぎるんだよね…」

「ね！　女の私すら 大学で声かけるの勇気いったし」

（海斗君…）

『あの時 お父さんとお母さんの離婚で　　急に引っ越しが決まって』

『結局 約束した公園に行けなかった―――…』

（明るくて　　笑顔も 照れたところも 可愛くて）

（海斗君のこと 大好きだったな）

『子供っぽいかもしれないけど』

『でも』

『海斗君と出会う運命を もう少し信じてたいの』

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