小田原みづえ先生の連載作品「嘘よみと偽飾の王女」の最新話が読める月刊プリンセスは、毎月6日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
27話 9巻 プリンセス 2024年11月号
出版社 秋田書店/2024年10月4日 発売
鬼島さんと山田さん / 1巻 -今だけ無料-
2022年12月15日まで
ふう
「鬼島さんため息なんかついて どうしたんですか?」
「山田さん」
「いや、今雑誌を見ていて」
「こういう顔の男に生まれてきたら良かったなと 少し思ってしまって…」
『……… は?』
『いやいや 何言ってんの 鬼島さん』
『鬼島さんの スナイパーみたいな目つきに』
『全体的にゴツイかんじが さいっっこうに男らしくてカッコイイと思ってますよ私』
『しかもそんな見た目して すごい優しい性格じゃないですか ギャップ殺す気かって毎日 思ってますよ?』
『なんていうのは 死んでも言えないけど!』
(そもそも なんでこんなことを思うように… はっ鬼島さん 好きな人ができたの!?)
「な、 なんでそんなこと思ったんですか?」
「…今日電車で 妊婦さんに席を譲ったんですけど」
「「この人怖いな」と思ったみたいで さわやかな顔だったら 怖がらせることもなかったのにと思って」
『あっ 好きな人ができたんじゃないんだ~ 良かった~ 危うく過激な行動に出るところだった~』
「どんな行動!? あっ」
「鬼島さん」
「!?」
「そういう時は にこっと笑えばいいんです」
「鬼島さんは そのままで 大丈夫です!」
「ありがとう」
『ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああ 笑顔かわいい 今日も残業がんばろううううう』
「問題解決ですね!」
「……」
『…問題解決か……… 実は俺には もっと深刻な問題がある』
『それは』
『人の心の声が聞こえるということ』
(山田さんの心の声に殺される……)
『俺には 誰にも言えないヒミツがある』
「鬼島さん」
「お願いしていた資料もらえますか? 休み時間にすみません」
「ああ、今 渡しますね」
『それは』
(今日こそ)
(鬼島さんをデートに誘ってみせる)
『人の心の声が聞こえるということ』
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「そういえば鬼島さん 知っていますか?」
「え?」
「最近駅の近くに おいしいカフェができたらしいですよ」
「そうなんですか 知りませんでした」
「そうなんですよ 行ってみたいですよね それで… あの…」
「あのですね…………」
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