コミック

かくかくしかじか 3巻 ネタバレ注意

投稿日:

「かくかくしかじか」の連載開始直後、主人公の明子が何にも漫画家っぽいことをしていなかったので、いつ漫画家として活動を始めるのかな?と期待していたのですが、ようやくこの巻で展開が動き始めました。

が、その展開がものすごく勢いがあって、おまけに笑いなしでは読めないというまさにハチャメチャな場面の連続でした。

何が面白いからって、漫画家になるために古本屋でバイトするという点と、派遣の仕事辞めたいから漫画描こうっていうその動機です。

漫画家になるためには絵の練習をするんじゃないのか!と思わず突っ込みたくなるシーンですが、古本屋さんの仕事の裏話とかが描いてあって、なかなか興味深かったです。

あと、普通は仕事辞めたくても辞められないから飲みにいったり、買い物したりしてストレス発散するのに、明子はそのむしゃくしゃする気持ちを原稿にぶつけるという・・・常人には真似できないやり方だと思いました。

おまけにスクリーントーンを貼り付けるのに専用のヘラがないからって、しゃもじで代用するという粗技まで登場する始末です。

この巻、夜中に1人で読んでいたのですが、このシーンが面白すぎて、家族を起こさぬよう笑いをこらえるのに必死でした。

エッセイ系の漫画で、作者が漫画家として大成するまでのストーリーを扱っている漫画は数多くあると思いますが、かくかくしかじかの面白さはトップ3に入るのでは?というくらい面白いです。

夜中にしゃもじを取ろうとして、お母さんに「何しているの?」と聞かれ照れてしまう明子も可愛いです。

ただ、この巻の中には、笑う要素だけではなくて、ちょっと勉強になることも入っています。

単純に自分の知識が増えて面白いなと思ったシーンがありました。

明子が編集者の人に「絵が下手」って言われるシーンですが、漫画で賞を取ったのに「下手」って言われるって驚くべき状況だと思いませんか?

私も漫画が描ける人=絵が上手い人だと思っていたのですが、明子が言う「見たものを描く事と、心の中で思っているものを絵として形に起こすことって違う」という台詞を聞いて、なるほどなと思いました。

絵が上手いにも色々あって、イラストっぽい絵が描ける人もいれば、背景とかが得意な人もいたり、人それぞれ得意な分野があるんですよね。

あと、漫画の世界で言う上手と、美術の世界で言う上手には微妙な違いがあることも知りました。

美術に詳しくない人でも、その違いや難しさなんかをうまく少ないページで説明してくれているので、テキストのような漫画です。


1巻まるまる無料がいっぱい

画像をクリックして4/30更新の固定ページに移動してください

期間限定 1巻まるまる 今だけ無料で読める作品【10巻まで無料の作品も!】

-コミック

Copyright© あき子&みかん&リリーのまんが感想ブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.