主人公は魔法界に住む2人の少女です。明るく元気なショコラと大人しく恥ずかしがりやなバニラの2人です。
次期魔法界の女王(クイーン)になるためには人間のハート(=恋心の結晶)をより多く集めるためという、クイーンになる試験のために人間界へやってきます。
この2人をサポートする教官のような存在がロッキンロビンという凄腕の魔法使いです。人間界では売れっ子ロックスターでCM出演しているほどです。性格なナルシストですがかなりイケメンです。
この漫画の見どころはとにかく世界観がとても可愛いところです。
魔法使いの呪文があったり人間のハートを集めるときのポーズだったりとても夢があります。
また魔法少女ものではあまりない「恋愛」「恋の駆け引き」の要素が作品のテーマになっているところが作者の安野さんらしいところだなと思います。
1巻の印象的なシーンはショコラが学園1のモテ男ピエールとデートに行くところと初めてピンク色の人間のハートを取った時です。
ピエールはショコラが通う学校の男の子です。モテモテすぎてファンクラブがあるほどです。
しかしピエールの正体はショコラの属する王国と敵対する闇の魔法使いでした。
正体に薄々気づきながらもピエールのハートを狙うショコラですが逆に自分のハートを狙われてしまいます。
この回での好きなところは恋心をはじめて覚えたショコラが とにかく可愛いです。
ピエールのハートを手に入れるために魔法通販で香水を買ったりデート初日はキラキラの魔法(ブリエ=エトワール)をかけたり恋する乙女な行動がとても可愛いです。一目ぼれとは まさにこのことです。
もう1つはショコラが初めてピンクのハートを取ったことです。ハートは色でその価値が決まっています。赤。ピンクが最も価値のある色です。
逆に黄色は最低ランクです。今まで黄色しかとったことのないショコラが初めてピンクを取ったのには、おっとなりました。
人間はハートを取られるとその間の記憶が抜けてしまいます、なので次の日にはまた黄色のハートになってしまい、仲が良くてもピンクのハートの時よりかは親密度は薄くなります。
そんな人間の心の移り変わりを始めて学んだショコラの心情の描写がとても純粋でよかったです。
シュガシュガルーンは人物だけでなく小物や背景、衣装もとってもかわいいので何度も見返したくなります。
特に扉絵が個人的には毎回楽しみでした。その回のストーリーに合わせた衣装だったり色使いがとにかく素敵で今見ても綺麗だなと感じます。