Cheese!(チーズ) 12月号 ぼくの輪廻、最終話 感想
※ネタバレ注意です※
前世の記憶が蘇った 乃木は、ついに運命の相手・花撫と 両想いに!!!
だが 祖父の家で、自分と同じ輪廻の記憶を綴った 先祖の手記を読んだ乃木は、自分にあるのが “前世の記憶” ではなく 実は “他人の記憶” だと分かり、衝撃を受けます。
幼い頃に祖父が 昔話として読んで聞かせてくれた 古いノートの内容を、無意識に夢で見て 自分の記憶だと思い込んでしまっただけだった――――
そして 同じ頃、大企業の御曹司の 倭・デュポア=本物の生まれ変わり…が現れました。
手記を読んだ時から、本物の強い想いには敵わないと感じていた 乃木は、両想いとなっていた 花撫に未練を残しつつ 身を引きます。
一方、倭と交際を始めた 花撫の心にも 乃木への気持ちが残っていて、ポンコツ化していた 乃木に、最後の手助けを申し出ました。
アクシデント(?)で 念願の “花撫の生オッパイ” を目撃した 乃木は、一連の物語を 自分のものとする方法を閃いて…!??
乃木は 自分の連載作品「弘法大師の弟子」最新話にて、本来 登場しないはずの 新キャラを登場させます。
ムダにイケメンの「野木厚之進」という、むしろ主人公よりイケてる ラスボスです。
雑誌で 最新話を読んだ 倭は、当然 驚きを隠せず――――
倭(何を考えている 乃木篤郎 大人しく あのノートのとおり描くんじゃなかったのか)
(もしかして… ヤツは この展開を 真実にしようとしているのでは…)
花撫が 乃木に奪われてしまう、と焦った 倭は、すぐに 乃木の家へ向かいました。
その頃、乃木の家では 乃木と花撫が 言い合っています。
次のシーンを描くためには どうしてもリアルな感触が必要だから、花撫のオッパイを 揉ませてくれ、と頼む 乃木。
ポンコツから復活し 漫画家としての情熱が戻ったのは いいけれど、無茶を言って花撫を困らせ 睡眠も食事もロクに取らなくなるほど のめり込み、暴走が止まりません。
とはいえ、花撫も 乃木への想いが残っているので、乃木から離れることは できなくて――――
花撫「私には運命の人が…」
乃木「は! 何が運命だ 僕に言わせれば 今まで何度もチャンスがありながら 君をモノにできなかったあの男は とんだマヌケヤローだぜ」
「そんなマヌケから 君を奪って 何が悪いんだよ!!」
花撫「そんなこと言われたって」
乃木「君が好きだ 前世のしがらみが なんだ…」
「そんなモノ 僕が断ち切ってやるよ!!」
花撫の服を破り、生オッパイを触ろうとする 乃木。
すると その時、倭が「やめないか!」と言って 部屋に入ってきました。
乃木は、僕を選ぶのか 倭を選ぶのか、花撫に 選択を迫ります。
どちらにせよ 花撫の胸を揉む、という 理不尽な条件を出し、すっかり 悪役…。
倭「花撫くん この際だ ハッキリ言ってやるといい」
「君は僕と一緒になると… さぁ」
花撫「…………」
倭「さぁ」
花撫「…や やめて!! どっちかなんて選べな――…」
言葉が出なくなる 花撫。背後いる乃木が 胸をわしづかみにしてきたからです。
ついに 花撫のオッパイを揉めた 乃木だけど、ものすごい幸福感を感じると同時に 死んでしまい――――――――!??
数百年後、乃木の生まれ変わりが「乃木篤郎」の人生を マンガにしていました。
そのマンガの原稿を 少し呆れた様子で読んでいるのは――――
花撫の生まれ変わり「童貞の主人公が 好きな女の子の胸を揉んだら そのまま死んじゃうって…」
乃木の生まれ変わり「酷い話だろ? おかしな話だが 僕が最近見た夢を元に描いたんだ」
「夢とはいえ 妙にリアルだったなぁ 胸の感触が特に」
花撫の生まれ変わり「…そ そうなんだ…」「………………」
「あのさ 変な話していい?」
乃木の生まれ変わり「何?」
花撫の生まれ変わり「実は私も これと同じ夢を見たの」
乃木の生まれ変わり「は?」
花撫の生まれ変わり「胸の中で私は 胸を揉まれる女子なんだけど」
「運命のイケメンと そうじゃないメガネ どちらかを選べと言われて 困っている…という」
乃木の生まれ変わり「 !? そう!! 僕の夢と同じじゃないか!!」
花撫の生まれ変わり「夢の中では その問いに答えられなかったんだけど」
「私の中では 答えは出てたの」
乃木の生まれ変わり「え…」
花撫の生まれ変わり「私はメガネくんを選んでた」
その言葉が すごく嬉しくて、真っ赤になる 乃木の生まれ変わり。
そんな いい感じの2人を、そっと見守る人物もいます。
倭の生まれ変わり(僕は転生7回 八度目の人生を送っている)
(今にして思えば 僕の これまでの転生は 彼と彼女の出会いの前座にすぎなかったような気がしてならない)
(悔しいような 寂しいような…)
(まぁいいか 因果に囚われて生きることが必ずしも正しいとは限らない)
(君たちの幸せを祈る)