Cheese!(チーズ) 4月号 10万分の1、19話 感想
※ネタバレ注意です※
前回のラストで莉乃は病院にいたので、そろそろだろうとは思っていましたが、ついにALSと確定したのですね…。
ケガをしたりだとか 体が動かなくなってしまって入院、とかではなくて良かったですけど…、あまりにツラい現実を受け止めなくちゃいけない莉乃。
だけど病院から帰る時の姿は、莉乃本人よりも おじいちゃんの方が色んな思いを抱えているように見えました。
悲しいとか苦しいって気持ちの他に、悔しいだとか病気が憎いって気持ちもある気がします…。
おじいちゃんも本当に本当にツラいですよね…。
莉乃が最初に報告したのは もちろん桐谷くんだけど、きっと桐谷くんへの報告は莉乃の心の負担にはならなかったのだと思います。
桐谷くんに頼ってよかったと思えた あの体育祭のおかげで、桐谷くんに対しては「聞いてほしい」「知ってほしい」って気持ちを持てていたのでしょうね。
しかし、千紘には一人じゃ言いづらいと言った莉乃から、不安で堪らない気持ちが伝わってきました >_<。
「蓮くん…側にいてくれる？」とお願いできる人が近くにいてくれたのが、せめてもの救いだなぁ、なんて思ってしまったり…。
病気のことを知った千紘が泣きじゃくってしまうのは仕方のないことですし、「もうやだ なんで莉乃ばっかりなんだろ…」と考えてしまうのも当然の気持ちだと思いました。
だけど比名瀬の言うとおり、一番 辛いのは莉乃のはずで、莉乃を大事に思う千紘達は その辛さを受け止めてあげることが、莉乃のために出来る一番のことなのですよね ^_^。
いつもの比名瀬らしいセリフもありつつ、千紘の涙を止めて 次から気をつければいいことを気づかせてあげた比名瀬がかっこよかったです！
病院から帰る時も、千紘に報告していた時も、涙を見せなかった莉乃ですが、それは莉乃自身も気づかないうちに、ガマンをしていたってことなんでしょうか…。
莉乃がガマンをしていることに唯一気づいていたのが桐谷くんなんでしょうね。
「ガマンしなくていいよ、オレと一緒のときくらい」
そう伝えた桐谷くんが莉乃を お姫様抱っこして、莉乃の足の代わりになりたいと言ってくれたことは、莉乃の心に どう届いたでしょうか？
まだやれる、まだ立てる、逆に そう奮い立たせてもらったのかもしれませんね。
「まだ…大丈夫だよ」「今 診断がついて よかったって思おう？」「戦っていこう、ひとりじゃないよ」「莉乃が好きだ、離れないよ」
莉乃のことを深い愛情で包み込んでくれる桐谷くんの言葉は、（いつか動かなくなる）という不安よりも、今を大事にしようという気持ちにさせてくれたと思いました ^_^。
警察学校に行くことはやめることを、桐谷くんはお母さんに伝えていましたが、お母さんから「やっぱり…」と返ってきたのは意外でした！
戸惑いはあるけど、桐谷くんが警察学校のパンフレットを捨てたことを知っていたお母さんは、警官にはならないという その決断に納得する気持ちを整えてくれていた気がします。
桐谷くんも まだ迷っていたところがあるのかもしれませんが、莉乃の病名がハッキリしたことで、医大を受験すると覚悟を決めたのですね。
車椅子は使わないで まだ自分の足で頑張ることを決めた莉乃、医大に進むことを決めた桐谷くん、2人の決意が これからの希望へと繋がってくれるといいなぁと思いました。
