Cheese!(チーズ) 11月号 水神の生贄、最終話 感想
※ネタバレ注意です※
アサヒが現代に帰る前から、水神は待っていました。アサヒの弟・ハルキは 幼い頃、水神の「あさ…ひ」と呼ぶ声を聞いています。
その後、24話で いったん現代へと戻ったアサヒの気配に 気づいた水神は、アサヒに呼びかけていたのです。
コップの水を飛ばしていたのは 水神でした。
（私は… ここに居る……）（…ああ これは 夢か…… 声が届かぬ…… どうか、私を 見つけてくれ、そなたに 会いたい）
しかし、アサヒは そこに居る水神には気づかず、異世界に戻っていきます。
（何故だ 有紗陽、私は ここに……）（ははは そういうことか、そなたは私に 会いに行くのだ）
（私に 喜びや 愛を 与えに行くのだ、では どうか 確かに、愚かな神に 与えておくれ、ここで 無に還ろうとも、私は 幸せだ）
そして、さらに その後、完全に 現代へと戻ってきた、アサヒ。もう、水神がアサヒを呼ぶ声は ありません。
アサヒを心配し 池に近づく事を嫌がるハルキに、アサヒは「大丈夫だよ、もう 繋がってないから」と 寂しそうに言いました。
春になり、アサヒは 高校に通い始めます。ハルキとの会話で「…楽しいよ」と答えるアサヒですが、その表情は――――
そんな姉に、ハルキは 尋ねるのです。
「…あの池さ… 庭の池…… おれに姉ちゃんがいるって知らない頃、声がしたんだ “有紗陽”って」
「だからすげー怖くて…！ 嫌なかんじ したんだけど！ 誰か おまえのこと 呼んでるの？」
アサヒは 急いで家に戻りました。そして 池に手を入れ、笑顔で話しかけます。
「ここに… 居るの…… 水神様」
眠りについていた水神は、アサヒの手に気づき 握りしめるのです。
「…随分と、待ったぞ」
「…待たせて、ごめんね」
「――よし、では、妻になってくれ」
アサヒと水神が ついに再会し、笑い合って 迎えた、嬉しい結末に ジーンとしました ^_^。
この後の ふたりは どのように幸せな時を過ごしていくのか、いろいろな想像ができるところも ステキだと思います！
また、ハルキくんが すごくお姉ちゃん想いだなぁ、と感じるシーンも好きです ＊^▽^＊
そして 最後のセリフが、水神の「妻になってくれ」だった事には キュンとしました！！！
水神は消えずに またアサヒと巡り会える、という奇跡を起こしての ハッピーエンド。
扉絵のカラーも美しいですし、本当にステキな最終回だったなぁ と思います！
