はんざき朝未さんの連載作品「無能の鷹」の最新話が読めるKissは、毎月25日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
最終話 8巻 EKiss 2024年11月号
出版社 講談社/2024年9月25日 発売
緋色の呪文 / 1巻 -今だけ無料-
2022年9月27日まで
『『言葉には力がある 悪い言葉はそのまま自分に返る』』
〔ハア〕
〔ハア〕
『両親に代わり 私を育ててくれた祖母は 事あるごとに そう言っていた』
〔ハア〕
「………ッ」
〔ハア〕
「あ…」
〔ハア〕
「え?」
「助けて…!!」
「え?」
「助けてぇ…!!」
「ええ!? ちょっと 何……ッ」
「……! 血が…」
〔ハー〕
「ひいッ」
〔ハー〕
「ひぃい」
〔ハー〕
「いやああ」
〔ハー〕
〔ハー〕
〔ハー〕
「キャー」
「キャー」
「キャー」
「ちょ…ッ ウソでしょ」
「~~~来ないで…ッ!!」
「――――ッ」
「………」
「………」
「あ…?」
『―――?』
「あ~~?」
「やめて! 来ないで」
「あっちへ行って…!!」
「…………」
「…………」
「え…?」
「誰か落ちたぞ…!!」
「うわッ 血 出てないか? アレ」
「どうする? 救急車 呼んだほうがいいのかな?」
「ねえ あれ…」
「包丁じゃない……?」
「さっき女の人の悲鳴 聞こえなかった?」
「とりあえず警察を…」
「あの… その人 大丈夫ですか?」
「ひッ」
「息は」
「ある」
「だが――…」
「アレはもう」
「ここにはいない」
「え!?」
「あの連続通り魔 捕まえたの 千花だったの!?」
「奏子さん…」
「も―――ッ また危ないことに首突っ込んで!」
「たまたま遭遇しただけ 犯人が勝手に階段落ちてったんだよ」
「あ」
「それってさ もしかしたら」
「千花のお祖母ちゃんが守ってくれたのかもよ?」
「ソレ 確か お祖母ちゃんがくれたんだよね?」
「うん」
「お祖母ちゃん 残念だったね」
「うん…」
「少しは お話できた?」
「ん―― 倒れてそのまま一度も目を覚まさなかった」
「そっかぁ」
『―――5日前 一人暮らしをしていた祖母が亡くなり 天涯孤独になった私には』
『これ以上 悪いことなど起きっこないと思っていたのに』
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