蔑む視線が最高です　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『久しぶりに卒業アルバムを開いた』

『まゆ かんな りこ　　まっつん ゆっこ』

『一番の男友達だった京太』

『卒業して６年　　みんな　変わったのだろうか』

「宮内 俺な」

「結婚することになったんだ」

「うっそ まじ？」

「おめでとう 笹田！」

「ありがとな」

「このっ いつの間に」

「今日 笹田のお祝いで飲み行こうぜ」

「宮内 おごれよ」

「残念～」

「今日 高校の同窓会があるんだ」

「生おかわりする人ー★」

「すみませーん 生３つ」

「あと取り皿ください」

「まゆ ゆっこ　　おかわり 何頼む？」

「先生 ここ どうぞ」

「さすがクラス委員の宮内日花」

「いつも日花が仕切ってくれるもんね」

「クラスがまとまるのも日花のお陰」

「ほんと変わんないね」

『今日が同窓会でよかった』

『予告なしの結婚の報告』

『あれ以上 一緒にいれなかった』

『入社してから ずっと』

『好きだったのに』

「日花」

「俺のも生も頼んどいて」

「久しぶり」

「京太　　つか もう顔赤っ」

「遅れたから 猛ダッシュで来た」

「したら途中コケて カバンぶちまけちゃった」

「バカ。」

「久しぶりの日花の「バカ」だ」

『―――――全然』

『変わんない』

「日花　　鈴木 大丈夫？」

「しばらくトイレにこもるって」

「なんか びっくりする　　京太がネクタイしてる～」

「俺だって びっくりだよ　　いつも苺牛乳 飲んでた日花が ビールがぶがぶ飲んでさ」

「今日はヤケ酒 入ってるから」

「ヤケ酒？」

「……好きな人がいるのに うまくいかなくて」

『笹田は 私じゃない人を選んだ』

『まるで』

『私の存在を否定されてるみたいだ』

「……………俺も」

「うまくいかない…片想いの人がいる」

「お互い 袋小路だな」

「……うん」

「苦しいね」

「恋愛って難しいな」

『同じ悩みを抱えてる』

「うん」

「なあ 日花」

「セフレになんない？」

「慰めるから」

「慰めてよ」

『高校卒業して６年』

『全然 変わってない』

『わけがない』

「……」

「……バカ」

「いいよ」

『私たちは 傷を癒す方法も』

『気持ちよくなる方法も』

『知ってる』

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