Bite Maker バイトメーカー　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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ゴロロロロ…

〔スル〕

〔ガブ〕

「あﾞ～～ッ」

「いでででで」

「いででで い～ででで」

「いづまで吸うんでずがあああああ」

「は～～」

「痛かったあ…」

「…ゆり子」

「君は いつもいつも　　このカワイイ顔の どこから」

「そんな汚い音がでるんだ！！」

「だあって 痛いんですもん！！」

「私はもっとロマンチックな雰囲気で吸血したいんだが！」

ムカッ

「！」

がぶり

「ほら！！ 痛いでしょう！！」

「ちょっとは私の気持ちがわかった！？」

「悪くないかもしれん」

「なんで…？」

引･････

「なんでだろうな…」

「もう一回 噛んでみてくれ ついでに吸ってもいいぞ」

「いえ 遠慮しておきます」

「なぜだ！ 噛んで吸ってみろ！」

「吸うまでセットになってません！？」

「いたしません」

じとぉ――

「してくれないと ずっとこのままだぞ」

「してくれたら 朝ごはんにフレンチトーストを作ろう」

「！！」

「…しょ しょうがないですね」

「ゆり子は かわいいなあ！！」

「わっ ちょ…ちょっと！！」

「セドリックさん」

「おはようございます」

【ゆり子(28) 人間】

「おはよう ゆり子」

「朝食できてるぞ」

「ありがとうございます！」

「おいしそー」

『結婚してからというもの』

『妻・ゆり子の血が やたら美味い』

【セドリック(不詳) ヴァンパイア】

『彼女はいたって普通の人間だ』

『運動嫌いであるし』

『食事はインスタントを好んで食べる』

『血液が不味くても おかしくなさそうなのだが…』

「おいしい」

「やっぱり上手ですね」

「それはよかった」

『――私の問題なのだろうか？』

『血液摂取は 基本的にタブレットで済ませているから』

『「新鮮な生き血』を美味いと感じているだけなのか…？』

「ゆり子　　君は体のために 何かしていたりするのか？」

「「何か」？　　うーん…」

「あなたがいつもトマトジュースを飲んでいるので　　真似して私も飲んでますけど…」

「なんにもしてないですね」

「それもそれで問題なのでは…？」

「どうして急に？」

「君の血が やけに美味く感じる」

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