細川智栄子あんど芙~みん先生の連載作品「王家の紋章」の最新話が読める月刊プリンセスは、毎月6日に発売です
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もくじ
プリンセス 2025年1月号
出版社 秋田書店/2024年12月6日 発売
役立たず聖女と呪われた聖騎士 《思い出づくりで告白したら求婚&溺愛されました》 / 1巻 -今だけ無料-
2023年6月12日まで
「聖女アナベル どうか私と結婚してください」
『誰もが憧れる美貌の聖騎士から 奇跡のようなタイミングで求婚された』
※ただし彼は呪われています
――7日前――
「結婚式は来月に決まりだ!」
『このたび私は』
【アナベル 18歳 職業:聖女】
『変態商人に売られることになりました』
【ハロン・エルヴァスティ 35歳 職業:商人】
「そんな早くだなんて… ゆっくり じっくり決めましょ」
「ピチピチな君と挙式したいんだ…」
「男爵位をお持ちのエルヴァスティ様に嫁げて幸せ者だね アナベル」
【神官長】
『このセクハラオヤジの花嫁になって幸せ…!?』
『冗談じゃない!!』
「――そ…」
「ソウデスネ…」
『――なんて 言える立場でもなく――…』
「では 一月後に――…」
「――あの馬車どこかで横転してくれないかな~」
「……おまえの そういうとこが 神聖力を減らしてるんじゃないか?」
『聖女の能力の源「神聖力」』
『20歳を目途に減るものなのに 私の減り方は異常だった』
『7歳で教会に来たときは 稀に見る神聖力の強さで』
『人の役に立てて幸せだった』
『でも――…』
“金が欲しいだけだろ?”
“聖女のくせに こんなに時間かかるなんて…”
“もっと簡単に治せないの!?”
(私たちは清貧だって我慢させられてるのに…)
『不毛さに気づいてから神聖力は減って 今では骨折すら治せない』
『こうして役立たずになった私は』
『あの商人に お買い上げされることに――…』
「…親の借金さえ なければな~…」
「借金を教会が肩代わりしてるんだっけ? 亡きご両親の 踏み倒しちゃえば?」
【友人・ミスティア】
「………」
「私が逃げたら… 親戚の家にいる弟に返済迫られるから…」
もう顔も覚えてないけど… たった一人の家族の あの子だけは守りたい…
「ね アナベル 気晴らしに――…」
「花祭り…かぁ」
「ハイ あげる」
「!」
「知ってる? アナベル 花祭りの期間中は身分関係なく愛を伝えていいのよ」
「そのリースを渡して告白するの!」
「私も憧れの聖騎士見習いの彼に渡すつもり♡」
「聖騎士って全員貴族のエリートじゃない」
「そう!」
「ミスティアってば大胆…」
「なに言ってるの! アナベルもやるのよ!」
「優しそうな人 狙って告ってさ! 運がよければ結婚回避できるかもよ」
ま たしかに… こんなお祭りでもなきゃ平民出身の私たちが
上の身分の人に告白…どころか お目にかかることすらないもんね
(あ あそこの聖騎士集団とか…珍しい… あの隊服 王都の聖騎士様たちだ)
『わ……』
(すっごい美形… 花飾りなんて山ほどもらうんだろうなぁ…)
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