月刊flowers(フラワーズ) 5月号 ポーの一族 ユニコーン、3話 感想
※ネタバレ注意です※
時代がかなり飛んでいますが、大老ポーと老ハンナの関係が少しだけ明らかになりました。
私もずっと「ポーの村」と「スコッティの村」はどう違うのか50年間分かっていませんでしたが、今月号ではっきりとしました。
同時に老ハンナがいかに人間らしく生きたいと思っていたのかを知り、意外に人情味がある人なんだなと思いました。
そして大老ポーはいつも悠然と構えている様で実は色々なことを考えていたり、時には残酷な行為をすることもあるのだなと知りました。
登場回数が少ない人だけに神様の様な荘厳なキャラだと思っていたのですが、意外にシビアな性格です。
エドガーにはいつも何らかの謎が付きまといます。
というよりは、いつも自分の存在に対して「何故」「どうして」と思っているからかも知れません。
一方アランはいつでも自然のままで人間らしく、エドガーだけではなくファルカやバリーを惹き付ける魅力を持っています。
ただのワガママ少年の様に見えますが、真っ直ぐな心を持ち、誘惑するバリーに対して非常に寂しそうな表情で断るところが印象的でした。
自分に近寄る危険や謎に対して無頓着で、いつもエドガーを信じている様子は人間の頃とはすっかり変わったなと思います。
今回はエドガーがクロエに対してかなり強気にけしかけていて、昔のことを聞き出していますが、今度クロエが味方になるのか敵になるのかが気になります。
同じポーの村を逃げてきた者同士、協力し合って幸せになって欲しいと思います。
バリーの存在がまだ全く見えないので、こちらも敵なのか味方なのか、早く続きが知りたくて仕方ありません。
アランを思ってくれているところを見ると味方であってほしい、そして将来的に彼を生き返らせて欲しいと願うばかりです。
最も印象的だったのが、何と言っても最後の1976年のロンドンでの火災シーンです。
あのシーンを持って一度完結しているので、非常に灌漑深かったです。
そして炎の中に消えたエドガーとアランを見守っていたのはアーサー・クエントンだけでななく、ファルカとブランカもいた、といのが驚きでした。
ブランカには人の生命エネルギーに反応する能力があるのでしょう。ということはアランも死んでいないのだな、と理解しました。
50年分のエピソードがあちこちに散りばめられていて、昔からのファンとしては見逃せない内容になりました。
ポーの村にはまだまだ謎が多く、まだそこにいる一族の人達はどうしているのだろうと続きが気になります。