しゃにむにGO、最終話 完結32巻 感想
※ネタバレ注意です※
最終話はテニスの同じ道を進んでいた二人が、海外と日本と別れ、お互いに頑張っているシーンからはじまります。
あんなに最後の熱戦を描いていたから、最後の展開が気になっていたけれど、少し落ち着いて外からみている感じが、羅川さんらしいなと思いました。
二人の成長した絵、一緒にテニスをして笑っている絵が最後です。
これだけでも、ふたりがテニスを通じて心が通じあっているかのような気にもなりました。
また、最後の記者の記事がかかれているシーンでその前までずっと描かれていた、インターハイの最後の二人の試合が一気に思い出されて、思わず涙ぐむほどです。
伊出のテニスへの情熱がルーイの硬さをなごませ、テニスへもう一度集中できたこの話の最後にふさわしい終わり方だなと思います。
あの暑いインターハイのような試合や伊出のプロへの挑戦の様子など、先が読みたくなってしまいました。
キャラクターはルーイのシャイというか、厳しい感じと客観的にみてしまうルーイがいるので、その後もプロでやっていけてるのか気になるところですが、最後の絵でもわかるように、人懐っこい伊出にルーイがなついてる感じがたまらなく、思わずにやけてしまいます。
ひなこさんがほんの少ししか出てこなかったので、二人の関係もさることながら、ひなこさんのテニス事情はどうなったのか、車椅子テニスでパラリンピックとかでるようになったらすごいのになと思ってみたりしました。
社会人のひなこさんが伊出の試合をまた、すごい緊張してみているシーンは可愛いすぎて、一瞬ひなこさんだとわからなかったぐらいです。
まこさまもとなりに座っていますが、これまでと違って、おちついた雰囲気で大人になった感じでした。
いまだにルーイをおいかけているだけだったら、すごいです。
照れ隠しでルーイの冷たい感じが健在なのかみてみたかったです。
恋愛事情の先も気になるところです。伊出がひなこさんとうまくはいっているのだろうと想像できる最後ですが、仲良く過ごしているシーンと応援しているシーンだけなので、先が気になります。
ルーイの彼女がまこさまになったのか、デビスカップの応援にはでてきましたが、そこについては触れていないので、ここも想像してしまいます。
まこさまの恋が報われているといいなと思います。二人のデートシーンも入れて欲しかったです。
デビスカップの団体戦、二人のダブルスのシーンではなく、シングルスの登場シーンをよみながら、二人のプロになってからの試合も続きをかいてほしいなと思わず思ってしまいました。
はたして、二人は世界の頂点まで挑戦できたのか気になります。
伊出の大学生時代も気になるし、そこにコーチであった池田先生はからんでいるだろうかと、最終話が気になるポイントだけ描かれているので、本当に先の話ばかりきになる漫画です。
キャラクターは伊出のしぶとい人懐っこさが一番好きです。反対のルーイの性格とよくあわさっていて本当にリズムがよくて読んでいて楽しいです。
最後の手紙でルーイが二人で試合したことをよく覚えていて、伊出に返事を書いているので、その前の話までのインターハイの試合が思い出されます。
あの試合があったからこそ、ルーイはさらに上に目指していける様子がまたわくわくさせらてしまいます。
テニスの試合だらけだった最終巻の最後は回想というか、断片的でそれまでの試合の印象がつよかったので、やけにあっさりとしていて、落ち着いた感じです。
とにもかくにも先を読みたくなるのですが、続きを書く予定はないのか、嘆願書でもだしたくなります。
高校生だったふたりが、プロに進んでも子供みたいにしているシーンが最後にきたのは、さすがですとしか言いようがないです。
あの笑顔をみていたいがために読んでいたと思いました。
久しぶりの高校の部活の漫画にどハマりして、感動しました。