花とゆめ 14号 かぐや姫のかくしごと、最終話 感想
※ネタバレ注意です※
さぁ胡散くさいタヌキ村長から宝玉を取り戻す作戦が始まります。
多勢に無勢、3人で勝てるかなと思っていたけれど、かぐや様と帝、めちゃめちゃ強かったようです。
ツバキも守られてるだけの女じゃないので結局共に戦って、あっという間に決着がつきました。
村長の戦力といっても戦いは素人の信者ばかりだったようですね。
宝玉をエサに信者から捧げものを要求するようなやり方の村長をかぐや様は許せない様子。
村長につめ寄られているのに村長は不敵な笑みを浮かべます。
背後からかぐや様が何者かに刺されてしまいました。
娘を失った母親が捧げものが出来ないかわりにかぐや様たちを殺すことができれば龍神が娘を生き返らせるとだまされて刺してしまったようです。
タヌキ村長ほんとうにやり口が汚いです。
刺されたかぐや様を連れて一時撤退したツバキたち。
意識を失ったかぐや様は天上世界での出来事を夢うつつで思い出しています。
地上ではかなり傍若無人なかぐや様ですが、もともとはとても純粋で優秀で誰かのために頑張る人だったのですね。
優秀さゆえにおとしいれられ地上に落とされてしまった。
信じてほしかった人に信じてもらえず、孤独でさみしくて憎くて人を寄せ付けない振る舞いをしてきたのだと解りました。
夢の中で絶望するかぐや様の耳にツバキの言葉が届きます。
目を覚ましたかぐや様の前には泣きそうに心配するツバキの顔が。
自分にとってツバキがどういう存在なのか気づいたようです。
帝は自分の私兵を投入して村長の秘密を暴いて信者にも知らしめようと提案しますが、ツバキはそれに反対します。
嘘でも龍神の存在は信者にとって切実な心の拠り所。それを奪うのは忍びないと。
かぐや様も心の拠り所があることが自分にとって前に進む力になるのだとツバキに賛同します。
ツバキのおかげでかぐや様が本来の優しさや純粋さを取り戻しつつあるんですね。
龍神は存在している形をとることで信者の希望を失わないよう計画を立てる3人。
帝と私兵、かぐや様は龍神の使者として、偽の龍神の使者であるタヌキ村長を懲らしめにくるというストーリー仕立て。
その間にツバキが宝玉を泥団子と交換します。
宝玉は空から降ってきたと知ったツバキは宝玉をかぐや様のもとへ届けます。
かぐや様を刺した娘を生き返らせたい母親信者が襲ってきますが、ツバキが諭します。
死んだ人間を生き返らせる神はいない。孤独でも生きてさえいればいつか生きていて良かったと思える何かに出会えるはずだと・・・。
ツラい人生をおくってきた自分に重ねているのですね。
「龍神さまはいつでもあなたを見守っておられます。」というツバキの言葉に泣き崩れる母親。
宝玉は本物だったようで、かぐや様は「龍の頸の玉」を天上に還すべく祈りをはじめます。
そこに現れたのは本物の龍!おかげでタヌキ村長の嘘が暴かれ、信者たちの気持ちは守られた形になりました。
もう捧げものなど無くても、誰でも龍神を信仰し神社に参拝することができますね
2つ目の宝をみつけてまたひとつミッションが終了しました。
かぐや様はツバキに言います。
「俺はいずれ天上に帰る時が来る。それでも俺のそばにいてくれ。この俺がそばに置きたいと思うのはお前しかいない。」
ツバキにとって生きてきて良かったと思える出会いはかぐや様でした。
そばに居たいと思っていたツバキの気持ちが、かぐや様に通じた瞬間です。
一旦最終回を迎えたこの作品ですが、見つけるべき宝はまだまだあるので、きっと連載復活するでしょうね。楽しみです。