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結末

イマジン 槇村さとる先生 最終回 文庫7巻 ネタバレ注意

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イマジン、最終話 文庫 完結7巻 感想

※ネタバレ注意です※

主人公の有羽が失恋から立ち直った時、元カレの洋平と再会します。

この時ようやく、洋平がそれまで、自分の醜い(と思っていた)感情を表に出していなかったこと、有羽と別れてからそれに気づいたことを有羽に伝えます。

そして、「有羽に出会えてよかった」と、感謝を告げ、去ります。有羽も洋平への感謝の気持ちでいっぱいになります。

洋平が告白したそれまでのドロドロとした感情には、誰しもが心当たりがあると思います。

ですが、別れた彼女にそれを誠実に伝えられる人がどれほどいるでしょうか。

また、未練があったとしながらも、お互いのためにも爽やかに去ることができた洋平に、人としての成長を感じます。

一方の有羽も、自分も本音で接することができなかったことを反省し、相手の幸福を願います。

2人とも相手に対して誠実で、責めたい気持ちもありながらも内省し、大きく成長することができました。

失恋は一般的には悲しい別れであるはずですが、有羽と洋平の別れには、人と付き合ったことによるお互いの成長と最後には感謝があり、ひとつのハッピーエンドの形だと思わせてくれます。

できることならこのように誠実に誰かと恋愛をしたいと思わせてくれます。

また、失恋を乗り越え、自分のやりたいことを見つけ、それに向かって新たに出発する有羽の姿に、とても勇気づけられます。

選んだ「福祉」という進路も、有羽がそれまで老人や身障者を含む多様な人々に相談に乗ってもらったり助けたり助けられたりした経緯や、堅実で家庭的で優しく、世話焼きな有羽らしいもので、自由に伸びやかに進んでいく有羽を想像できます。

かつて「経理が向いている」と言われたこともある中で、自分がやりたいからという理由で福祉の勉強を始める有羽の姿は、仕事に悩む女性にひとつの回答を与えてくれる気がします。

生きるのに不器用だけど飛ぶことにかけては一流として作中に描かれているアホウドリの姿が、これからも悩んだり躓いたりするだろうけれどもまっすぐに飛翔していくであろう有羽を象徴しています。

一方、有羽の母親である美津子は、恋人である俊彦との結婚式の日を迎えます。

美津子という女性は恋多き美人キャリアウーマンで、母親にも関わらず有羽の恋愛相談に乗ったりもします。

恋愛観や仕事観に自分の意見をしっかりと持っている、自立した女性です。

口を大きく開けて笑い、自分の意見ははっきりと伝え、オヤジなところはその辺りのオヤジよりもオヤジくさい美津子の放った名言・迷言が作中には溢れています。

そんな美津子のウエディングドレス姿がとても綺麗で幸せそうです。

離婚歴もあり結婚に消極的だった美津子が結婚という道を選んだこと、また型にはまるのを嫌う美津子が初婚である俊彦を気遣い結婚式をあげることにしたこと、それでいて美津子の自由奔放さがまったく失われておらず幸せそうであることが、有羽とは別の意味で読者に勇気を与えてくれます。

式直前の忙しい時にシャンパンをあけて朗らかに乾杯する有羽と美津子が、とても2人らしくて自由で、穏やかで美しいです。

また、その後ろで、かつて遊び人だったにもかかわらず美津子に惚れこんで遊びをやめた俊彦が、準備に走り回っている姿も、とても印象的です。

女遊びが酷かった頃とは別の苦労が増えるのでしょうが、きっと彼は幸せだと思います。

ラストの有羽と美津子の光に向かって歩く後ろ姿が美しくも強く、楽しそうで、とても爽やかで幸福な読後感を味わえます。

有羽と美津子は親子であるにも関わらず性格や印象が真反対な2人として描かれているのですが、最後、困難を乗り越えて成長し、強くたくましく柔らかくなった2人はどこか似ており、やはり親子なのだと感じます。

近所に実在してほしい漫画のキャラクター2トップです。


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