花とゆめ 17号 忍恋（にんこい）、第19話 感想
※ネタバレ注意です※
今度の選挙で 生徒会長を目指す男・黒海老の、素行不良を正そうと決意した 杏子。
黒海老が 卑怯な真似をしようとしたら 阻止し、候補者演説にて 自分をアピールするための スピーチを、ズルしないで 自分の言葉で書くよう、説得します。
彼が 生徒会長を目指す理由は、ただの宿泊室だと知っている上で “秘密の花園” を利用したいかららしく――――
「役員になれば 家に帰らなくて済むだろ」
「帰りたくないのか？」
「まあ 色んな家があるわな」
杏子は 黒海老に、スピーチを書き上げるのを 手伝ってやる、明日から放課後合宿だ、と伝えました。そして…
「私にも 故郷があるが、訳あって 帰れない、帰ったら処刑か 一生 監禁だ」「それで今は 雇い主の所で厄介になっている だから、お前にも、そういう場所ができたらいいと思う」
少し赤い顔をして、そう言い残して 去って行った杏子。
杏子に背中を ポカンとした顔で見送った 黒海老は、急に うずくまり――
「おいおい」（ちょっとぉ 何だあれ）「可愛いじゃん」
（ずいぶん ケガをしてると思った、昼ごはんも パン1つだった、環境が人を作ると言うのなら、
生徒会長になったら 黒海老は もっと変わるだろう）
それから、毎日 遅くまで 杏子は、黒海老の素行を正すため 彼と一緒に行動するように。
黒海老の素行が良くなってきた と、嬉しそうに 楓に報告した 杏子です。
しかし、楓は 黒海老について 何の興味もなく――――
「彼のことは 杏子に任せてるから 杏子の好きなように やるといいよ」
（興味がない か…）（黒海老を更生させれば 楓は喜んでくれると思ってた、馬鹿だな 私は、楓は 私の仕事に興味がないというのに）
仕事で忙しくしている 楓は、自分の立場をわきまえ あえて杏子に干渉しないでいる事を、杏子は 知りません……。
未だスピーチができていないため、気分転換に場所を変えて カラオケで作業をする事にした、杏子と黒海老。
投票日まで あと3日。多少 勘違いはあるものの…、杏子は 黒海老が真面目に取り組むようになった事を、泣いて喜びます。
そんな杏子の 真っすぐなところに、惹かれ始めている 黒海老。
杏子に ケガの事を聞かれても、「ぶつけただけだ」としか言いません。
「それなら いいが…、暴力を振るわれているなら言え、私が、お灸を据えに行ってやる」
「余計なお世話だわ お前 真面目だな、お前の所のご主人様は いいのかよ、こき使われてんじゃねーの？」
「楓は優しいよ、私にはもったいないくらいの 出来た主人だ」「だけど、私は役に立てなくて 楓にあまり必要とはされてない、それが 少し、歯がゆい」
（健気かよ、なるほどな、こいつ 雇用主の楓って奴に 手の届かない片想いをしてんのか）（お前は カッコイイ女なんだからさ、こっちを見ねえ男なんか 気にすんな、
これでも、慣れねー人助けして 愛想振りまいて しこたま汗かいて 俺なりに、いいとこ見せようとしてんだからさ）
トイレに行くため 個室を出た黒海老は、預かって 持ちっぱなしだった杏子のスマホが鳴っている事に 気がつきました。
黒海老が 電話に出ると、楓は――――！？！
杏子の事で 大マジになっちゃう 黒海老、ズルばっかしてた時とは別人のように 格好いいですよね！
彼の恋を 応援してあげたいけど……、ケンカを売る相手が 楓だった事には、同情しちゃいました >_<；
好きなようにやるといい とか、干渉するつもりはない とか、あれだけ言っていた 楓が、黒海老に あっさりブチ切れてしまうとは…。後ろで震えている兎守が 可哀相です(笑)
でも、杏子には言わない 楓の本音に、キュンとしちゃいますね ＊^_^＊
黒海老に負けず 大マジな楓は、杏子の前でも、無関心でいるフリを やめるでしょうか？
波乱だらけの選挙戦が、一体 どうなるのか、第20話も めちゃくちゃ気になります！！！
