結末

蟲師 漫画 最終回 10巻 ネタバレ注意

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蟲師、最終話 完結10巻 感想

※ネタバレ注意です※

人と蟲との関りを描いた物語「蟲師」のトリを飾るのは、山を統べるヌシに選ばれてしまった少女の物語です。これまでにも、蟲に関わったがために苦しんだ者、ギンコを含め「蟲に近づきすぎて理を外れかけた者」ないし外れてしまった者の話は登場しましたが、最終話「鈴の雫」はこれまでの物語とは一線を画しているように感じられました。

山のヌシは、人間以外の生物であって当然だと無意識に思っていました。鹿等の四足動物、魚類、亀…それらの生物が山のヌシとして君臨する姿は容易に想像でき、それらが仮に人語を操るとしても受け入れられるような気がします。しかし、山のヌシが人語を操るヒトだと思うと、どうしてこうも強烈な違和感を抱くのでしょうか。そもそも「ヒトには無理だ」と感じてしまうのはどうしてでしょうか。それは作中の、まだヒトと山がある程度自然に共存していた時代でさえ「ヒトと山はひとつではない」と感じてしまうこと、そしてヒトがヒトとしての人生を全うすることすら容易ではないほど弱い生き物だということを知っているから、というのも理由ではないかと思います。

ましてや、「鈴の雫」で登場したヌシは、ヌシの仕事によって衰弱した小柄な少女です。そして、彼女が頭から植物が生えた状態で誕生したにも関わらず、彼女を愛し、彼女が普通ではないと察しながらも彼女を「ただの人の子」と断言する兄をはじめ、彼女が失踪した後もなお彼女を気にかけている、ただの人間でしかない家族がいます。そのことが彼女の境遇の切なさを一層際立たせます。

彼女の家族の愛の確かさは、彼女が偶然のなりゆきで家族の元へ帰ったときの反応を見れば明らかです。彼女の家族は、彼女の帰還を心の底から喜び、当然のように彼女を家族の一員として迎えます。そこには愛と善意しかありません。しかしどうしても、山の中で彼女と対峙したときの、ギンコの静かで複雑な表情が頭をよぎってしまいます。彼女がヒトの心を忘れ、段々とヒトではないモノになっていくということ。それは切なく悲しいことですが、同時に必要で避けようがないことだというのも分かるからです。ヒトの脆い心を持ったままで、たったひとりで山を統べることなどできないと分かってしまうからです。

だから、家族と交流し、再び彼女の心に温かな気持ちが宿ったとき、より強烈な悲劇が巻き起こることは予期できてしまいました。では、彼女はあのままギンコと会わず、家族とも再び交流を持つことなく、孤独に静かに山に圧し潰されてしまった方が良かったのでしょうか?ヒトとしての気持ちを取り戻さないままの方が、楽に終焉を迎えられたのではないでしょうか?そんなことをどうしても考えてしまいますが、しかし彼女の心が揺らいだからといって、これまでの彼女の苦心を鑑みず、突如として彼女の手から力を奪い取った山の理には抵抗感を感じてしまいます。

そして、ギンコの「ヒトも山の一部に過ぎないのだから」というセリフ。これは、私が最終話の冒頭で感じていた「ヒトと山はひとつではない」という印象とは真逆のセリフです。私はこのセリフに衝撃を覚えました。生まれた場所のためか、時代のためか、私は無意識に山とヒトを全く切り離して考えていました。山は危険な場所で、ヒトは立ち入らない方がいい場所、と考え、山とヒトの間に距離を作っていました。しかし、本来であればギンコの言うとおりに違いありません。私は突然、ヒトの手で山を切り崩すということ、はるか昔から続いてきた生き物たちの営みを、重機で無造作に壊してしまうことの残酷さを実感し、ショックを受けました。

結局、彼女は山の理の一部となり、ヌシは四足動物に入れ替わりました。この強烈な切なさ、いつまでも引きずるような後味は、蟲師にしか表現できないと思います。


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