マリンブルーの風に抱かれて、最終話 完結4巻 感想
※ネタバレ注意です※
様々な人間模様の末、念願のサーフィン大会で見事優勝を果たした有川徹は、主人公 橘 遙に、優勝を捧げます。
遙と徹は、やっと皆に認められ、恋人同士となります。
こうなる事を一体いつから待っていたのだろうか、遙は、幸せいっぱいでした。
徹の事が好きだった親友の知世、遙の事が好きだったいとこの一平も二人の相思相愛に諦めざるおえませんでした。
初めての恋だった知世が、親友の遙の為に、徹を諦め、二人を祝福します。こんな友達が欲しいなと思いました。
そして、何より遙と共に育ってきた一平の気持ちがとても切ない場面でした。
しかし、最後は、遙の幸せを願い身を引くのでした。遙が、どれだけ人間に恵まれているか、羨ましいです。
しかし、有川徹は、サーファーの夢を追うため、再びカルフォルニアへと旅たちました。
遙は、また一人ぼっちになってしまいました。「行かないで」と言う遙に、徹は、サーファーの夢を諦めます。
しかし、親友でもある一平に「世界一のサーファーになる」とゆ夢を約束した自分との葛藤が起こります。
一平に「男の夢も分からねぇような女にするな」と言われ、悩みます。
遙は、徹の為に「カルフォルニアに行って」と告げ、また昔の様に逃げてしまうのでした。
しかし、別れの日、遙は、旅たつ徹に会いに来るのでした。この空港のシーンは、とても感動のつまったシーンとなりました。
そして、もう二度と同じ過ちは繰り返さないと誓った遙は、徹を追いかけてカルフォルニアへ一人で会いに行くのでした。
そして、仲間に支えられ、親に内緒でカルフォルニア旅行を計画するのでした。
そんな様子を一番心配していたのは一平でした。
遙がカルフォルニアへ旅たつ空港での遙と一平のやり取りが、とても切なかったです。
今まで、恋人のように大切にしてきた一平の遙への思いが溢れ、でも親友の徹の恋人になってしまった寂しい気持ちがとてもよく描かれていました。こんな従兄弟欲しいなと思いました。
そして、遙は、無事徹のいるカルフォルニアに到着しました。しかし、海が分からず困ってしまいました。
ここが、また名場面で、遙は、潮の香りを手がかりに海を探すのでした。海で育った遙ならではの手段で、とても感動しました。
そして、徹の元へたどり着くのでした。
親に内緒で、駆け落ちの如くやって来た遙でしたが、何とカルフォルニアに両親が遙を心配して来ていたのでした。
父親は、遙を見つけるなり平手打ちをしました。
そして、無理矢理、日本へ返すと即しました。遙は、徹と離ればなれにされてしまいました。
そんな悲しい日の夜に、母親は父親に自分達の「出会い」について、語りかけるのでした。
なんと、母親と父親も当時駆け落ち結婚だったのです。父親は、そんな昔の自分を思い出し、遙と徹に照らし合わせるのでした。
そして、遙に内緒で、徹のサーフィンの試合を見に行くのでした。
厳格な父親が娘の為に、徹を品定めしている様子が、親子愛を感じてとても、あたたかかったです。
父親は、徹を認め、遙を徹の元において、日本へ帰る事になりました。
しかし、徹は、遙に「今は、両親と一緒にいなさい」と日本に一緒に返す事にするのでした。
いつの日か、自分が迎えに行く日まで、愛情あふれる両親の元にいろと言っているのでした。
さすが、遙が長年思い続けた彼だなと思いました。親子愛は、とても感動します。
そして、遙と徹は、結婚しハッピーエンドとなるのでした。
漫画には結婚とは書かれていませんが、遙は、徹と一生幸せに暮らしたのだと思います。
小学生の時の初恋の男の子、有川徹との波乱万丈な恋愛を描いたとても心暖まる感動のラブストーリーです。主人公遙の一途な思いに心打たれます。
そして、遙を守ろうとする、従兄弟の一平の人間模様が、涙無しには読めません。
