宮坂香帆さんの連載作品「薔薇色ノ約束」の最新話が読めるプレミアCheese!(プレミアチーズ!)は、奇数月5日ごろに発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
50話 13巻 プレミアCheese! 2024年12月号
出版社 小学館/2024年11月5日 発売
茉莉花官吏伝 ~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~ / 1巻 -今だけ無料-
2022年3月29日まで
『白楼国の中興の祖 珀陽帝の治世において活躍した』
『皓茉莉花という官吏の一生を記した『茉莉花官吏伝』』
「それ持ち歩いてるの?」
「うん お守りなの これを読んで官吏を目指したから」
「まぁ… ここにいる女子は皆 一度は読んでいるわよね 私も大好きよ」
『これは』
「それじゃ “皓茉莉花への一歩”を目指して 健闘を祈るわ」
「あなたも」
「これより―― 科挙試験を始める!」
『後世に読み継がれる その物語の』
『始まりの話』
『白楼国…』
『かつて大陸の東側のほとんどを支配していた“天庚国”から分裂した 四神獣を それぞれに掲げる 四つの国の一つ』
『皇帝は守護神獣の化身――』
『白虎の姿で戦場を駆けたと言われる』
《後宮――》
「ついに手に入れたわ…」
「春月堂の桜月餅…!!」
「ん~~~~~!!」
「おいしい~~~~~!!」
「どうしてこんなに皮がもちっとしてるのかしら… 桜のあとに ふわっと来るのは…くるみ?」
「茉莉花!」
「休憩中に ごめんなさい」
「少し力を貸して欲しいの」
「どうしたんですか?」
「徳妃さまが梅見に合わせた茶器一式をご所望なのだけど ほら昨年 倉庫を整理したでしょう」
「記帳漏れしてたみたいで場所が分からないのよ」
「あなた覚えてない?」
「ええ それなら」
「本当!?」
「女官長様」
「茉莉花が覚えているそうです」
「えーと…」
「茶壺・茶海・茶盤は あそこの三つ目の木箱」
「茶杯と聞香杯は 菊のあしらいのものと一緒に仕舞ったので 奥の棚の引き出し二段目」
「あ 西の倉庫に 茶器と同じあしらいの敷布があったかと」
「…っす」
「すごいわ 茉莉花!」
「ほんと あなたって便利ね!」
「……」
「茉莉花」
「女官長様」
「先ほどは ありがとう」
「…ねぇ 茉莉花」
「私 あなたを女官に推薦して良かったと思うし 実際よくやってくれてるわ けど あなたなら きっともっと…」
「いえ 女官長様」
「それは買いかぶりというものです…」
「けれど 取り立てていただいたご恩に報いるため精進いたします」
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